進歩し続けるWebデザイナーの考え方

進歩し続けるWebデザイナーの考え方?Web Designer 2.0
長谷川 恭久

by G-Tools
 しばらくウェブの制作に関してはテーブルを用いたレイアウト手法が主流になってきた。その動きがBlogの制作ベースがCSSのレイアウト手法だったおかげか、一気にながれがCSSのレイアウト手法に変わってきている。日本だと、どうしてもNetscape4.7を使いたがる大手が多いためか、流れが急激には変わってきていないが、アメリカでは放送局や、ナイキと言った大手メーカーですら採用され始めている。もう、Netscape4.7は過去の遺物として扱われているのだ。まあ、日本は急激に変わるのが嫌いな傾向もあるので、すぐには変わらないかもしれない。でも、どこか大手や大規模なアクセス数を誇るサイトがCSSのレイアウトを採用したら流れは変わるかもしれない。

 制作する側からすると、新しい事を覚えなくてはいけないので、大変ではあるのだが、管理は楽だし、データの転送量は全然少なくて済む。レイアウトの変更も全ページ直さなくてもある程度CSSで変更できるので良い事の方が多い。問題は昔のブラウザでは正しく表示されない。いつも問題を起こしている(笑) Netscape4.7以前ではi-modeのサイトのように、だらだら情報が続くサイトになってしまうと言う問題も出てくる。アクセスログをとるとだいたい3%位あるかないか。そのために苦労するべきか。3%の為にレイアウトをデータの重いレイアウトを作成しなくてはいけないのか。だが、提供する情報は遜色なくみられるので、問題は少ないと判断できるのだが….。

 というのが、今抱えているウェブの話。本の中では基本はデザイナーメインの話かと思ったが、作成するお客さまと対話しているプロデューサー、ディレクターの話が中心だと思う。あくまでも情報デザインなので、伝達技術というのが中心になる。また制約の多いメディアなので紙の印刷と雰囲気が違う。そうなるのも仕方ないか。
 事前のCSSについても技術的な抑えるべき情報は掲載しているので読む価値はある。というか、きっと著者も苦労したのだろう、私も苦労した点がコンパクトにまとめてある。意外にへたな技術書よりいいかも(笑) また、巻末の参考URLは良くできているし、ツール集も使えるものがあった。意外な掘り出し物の一冊です。


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