ブラックサッド 1,2巻

ブラックサッド -黒猫の男-
ジュアン・ガルニド 大西 愛子
415208653X
ブラックサッド 凍える少女
ファン・ディアス・カナレス ファーノ・ガルニド 大西 愛子
4152086637
日本でBD作品が出てくるのは久しぶりでしょうか。
この前までエンキ・ビラルの映画が公開されたり、「フィフスエレメント」のデザインがメビウスだったなんてトピックがあったので、何となくでていたんだけどね。でも、そんな映画周りの有名どころではない作品が商品化された。そんなことは、よっぽど好きな編集さんがいないと、実現しないからね。そんな、めったにでない作品が日本語化されたんですから、買わないと罰が当たります(笑)。

 ちなみに、BDについて何の知識もない方は、プラネットコミックスに書かれているBDにまつわる話は読んでおいても損はないかも。まあ、情報的には、「トリビア」の域ですが。

 さて、内容の方ですが、宮崎版ホームズが無茶苦茶ていねいに描き、そして、とってもハードボイルドにした作品。
話の筋は、ハードボイルド小説好きには、どこかで聞いた事ある内容かもしれないけど、演出が素晴らしく、ぐいぐい読ませてくれる。一巻では「あやしいぎょろ目の男」の動きが、サスペンスごころを誘う。2巻では、ネズミの新聞屋が人殺しの現場もユーモア加えて読ませてくれる。

 ちなみに、両本とも薄い本なので、ストーリーは簡単に読み切ってしまうだろう。でも、BDの楽しみはココから。

 何と言っても絵の力の入れ方が違う。日本作品だと背景が記号レベルだったり、簡単なもので描いているのが多い。でも、背景まですごい書き込み。恐ろしくなるくらいで。

 フランスの作家さんは日本と違い、一週間で16ページなんて絶対書かないらしいよ。下手すると、この46ページくらいの作品を普通に一年書けて描いてくる。フランスのコミックとは、あくまで芸術の延長としてとらえているようだ。作家も当然そうだと思っているので、集中できるときにしか書かない。エンキビラルのインタビューで「6時間以上書くことはないな」なんて言ったこと思い出した。そう思うと日本のマンガと文化が違うと言うことかな。

 良く言われるのは、日本のマンガは記号を駆使した作品だと言われている。だから、どこまではしょれるか、という芸術なんてね。まあ、そんな話しが興味ある人は、Understanding Comicsを読んで下さいな。日本語版あったけど、もう絶版だしね。ちなみに、この本は、私のお宝本の一つですけど。

 とにかく、ブラックサッドは面白かった。主人公のネコがとても良い味していて。気に入ったので、続きが読みたい。早川書房[G]さん、続き出してくれるかなあ…。以前ボーン 言う作品があったけど、3巻で終わっちゃた。続きは原版でね。ってかんじ。まあ、買いましたが。この本が売れれば3巻も日本語化に…。なると良いなあ。

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