アメリカン・コミックス大全

アメリカン・コミックス大全
小野 耕世
4794966741
 アメコミ好きには、たまらない一冊がでた。小野耕世さんは、ボーン マウス アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語 と言った世を問うようなアメリカンコミックスの代表作を翻訳している。また、アメコミに関してたくさんの著作を残している。その回顧録というか、海外コミックスを通しての歴史が淡々とあらわれる。知っているのから知らないものまで。

 アメコミには「ゴールデンエージ」と呼ばれる時期がある。バットマンやスーパーマンが登場した1950年ころまでのコミックだ。その頃のコミック、私はさすがに、ほとんど読んだ事がない。その頃からの情報もふんだんに載せている。例えば、スーパーマンの誕生の話。バットマンの誕生の話。そして、スパイダーマンの話など。その頃の話だと下手すりゃ第2次世界大戦前だよ。その頃の裏事情。なかなか今では知る事はできない。
 そんな本も、最近ではDCからはアーカイブスが有るので、読む事もできる。その点は有りがたい。

 また、この世界では知らぬ人はいないだろう。スパイダー・マンの原作者スタン・リーが東京にやってきて初代のマーベルジャパンの下りも有る。そのあとの話などは、私もよく聞いているのだが、「へーこんなことがあったんだあ」。そう言う内容も多くて、ちょっとビックリも。

 この本は大きく3つの章だてに分かれている。ひとつはアメリカンコミックス。バットマンや、スパイダーマンなどアメコミのメジャーライン。ひとつは、オルタナティブ・コミックス。マウスやマッドといった独自路線のcomicライン。
 そしてもう一つが新聞に掲載しているコミックストリップ。新聞のコミックはスヌーピー(ピーナッツ)位しか知らない。その分野にもたくさんの良い本が有るようだ。ちょっと取り寄せてみようかなと。

 この本の中では例えばスポーンと言ったライン。ジムリーやシルベストリに関する記述がなかったりと最近の作品を中心にしたアメリカンコミックス好きにはちょっと物足りないものが有るかも。
 でも、それを補うに余りあるくらいすごいコア内容が一杯だ。海外のコミックが好きな人からすれば、次にどんなラインを読んでみればいいだろうか。その指針にもなる。そして、有名なキャラクターの秘密も多く載っている。そう言う意味でも、私のようなアメコミ好きの人間の本棚に入れておくべき本だろうな。

 この本の中にも多く取り上げられていた、マウス?アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語の作者でもあるアートスピーゲル。9.11が起こった時に書いた一冊を翻訳されていたようですね。これは手に入れておきますよ。
 そういえば、アメコミは売切れちゃうと2刷りがなかなか出ませんので、ねえ。

消えたタワーの影のなかで
アート・スピーゲルマン 小野 耕世
4000225421

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です