文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)
ジャレド・ダイアモンド 楡井 浩一
4794214650
 文明崩壊の下巻。上巻では、環境破壊を引き金に、破滅していった文明の事が語られていました。いやはや、改めて考えてみても、木を切る事で、見事に崩壊していっています。この事実を知ると、山をしっかり守らないととんでもない事になるなあと、思う事多かったですね。

 さて、下巻では、うまく文明崩壊に繋がらなかった事例を、あげていき、これから人類はこの地球上で文明崩壊を起こさない為にどうしたら良いかを伝えていきます。
 
 まず、文明崩壊を起こさなかったということであげられるのが、日本です。戦国時代から江戸時代の初期。浪費を多く行なった時代でもあったようです。ところが、ここで我がご先祖様達は、素晴らしい選択をしてくれました。国を挙げて森林を保護する政策を行なっていきます。ただし、必要な木材はご領地として管理していく事に。また、アイヌと言った地方から、必要な木材も調達したようです。日本はある意味、外部にうまくいかしながら、自国の環境を徹底して保護してきた国とも言えるでしょうね。

 そして、現在に繋がっていきます。アフリカ、中国…。様々な問題が現代にも繋がっています。ところが、その危機に気付いていない国もあれば、いまだに戦争のために、崩壊を続けている国も。
 ただ、崩壊していく国は他人事なのかと言うかというと残念がら、そうはいかない。恐ろしい事に地球は繋がっている。隣国の公害も自国に繋がっていっている。例えば、全く環境汚染と無縁そうなイヌイット達。彼らは水銀汚染にみまわれているらしい。
 水銀汚染をウケた海の魚を食べたクジラを食したためらしい。食物連鎖の輪は、どこにいても切れる事はないと言う事か。
 
 とにかく我々が出来る事は、「食」というものを護る企業をサポートする事。そして、環境破壊を起こす企業や国を徹底して監視する事。個人のちょっとした活動から、もしかしたら文明崩壊を防ぐ事が出来るかもしれない。

 自分の為に、子供たちの為に、何が出来るか改めて考えることの出来る一冊。素晴らしい良書でした。

なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学

なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学
小堺 桂悦郎
4894512262
 ひょうひょうと中小の社長さんの武勇伝が(笑)
 そんな感じで始まる、会計事情。本当にうまくいくのかしら? 行くんでしょうね。
 ベンツの事例がその通りなんでしょうね。例えば、ベンツ買ったら6年で償却されます。でも、中古で6年経過なら2年で償却出来るようになる。それなら、決算期を挟んで2ヶ月で支払えば、さくっと解消出来るなんて話もねえ。

 あと黒字倒産?のはなしも。会計は発生主義。請求書を出せば収入となりますのでねえ。入ってくる間に倒産しちゃう事も。

 生命保険の話とか、まあ社長さんなら知っておいてもよい話も多いのですけど、やり過ぎには注意しましょう。(笑)

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)
ジャレド・ダイアモンド 楡井 浩一
4794214642
 過去に数多くの文明が崩壊している。
 例えば、この本では、イースター島やピトケアン島、ヘンダーソン島といった南の島々。南洋の島と聞くと、豊かな海にヤシの実がそろって豊饒な土地と感じてしまうかもしれない。しかし、この本に掲載されている、崩壊した社会では全く逆のことを語っていた。

 南の国だからと言って、豊饒な自然があるとは言えない。そこには、木や森があるから生まれるサンゴ礁だったり、魚達がある。
 今回紹介された島々では木の乱伐や間違った開発が行われた為に、崩壊をしてしまう。豪族やその当時の支配層による一時のエゴによって、大きな建物を作った為に木材の濫伐を進めてしまう。だが、すぐに木が生えてくるかと言えば、そうではない。
 そういった開発の為に、栄養が流れてしまう。その土地が豊かでないと新たな植物が育ってこない。その為、はげ山が増えてしまい食料が無くなってしまった。
 最後には、食料が取れなくなった為に人肉食に陥ってしまったと言うことがあったらしい。実際に文化研究や遺跡を調べると人肉食の形跡が認められたとの事だ。崩壊した分明でなくても、土地が豊かでない、南国や別の地域の文化を調べてみると、やはり死んでしまった人の肉を食したり骨髄をすすった跡がわかったと言う事が書かれている。
 自然崩壊の末には人間はどうなってしまうのか、文明が無くなるだけなでなく、最後には人間の尊厳すらなくなってしまう。木や森の保護はそう言った事も含まれていると言う点は、自分にとって見逃せない発見であった。

 グリーンランド[G]の事例もまた興味深い。バイキングがヨーロッパの文化を持って乗り込んだが結局は文明が崩壊してしまった。他の土地で成功したからと言ってうまくいくとは限らないと言う訳だ。結局グリーンランドでしっかり生き残ったのは、彼らがさげすんで見ていた、その土地に古くから住むイヌイットだったと言う事だ。
 やはり、歴史を守っていきた人たちは、尊敬すべき対象であると言う訳だ。

 この本は驚愕の事実も多い。なぜ、自然を守らなければいけないか。自然を守らない末にはどんな生活が待っているか。そう言った事は歴史が語っている。それもすさまじい歴史だった事に改めて驚かされた。

 続きも気になるので、読んでいます。

水泳上達BOOK

水泳上達BOOK?きれいに楽しく泳ぎたい
飯沼 誠司
4415017460
 最近毎週週末に、水泳に行っています。だからといって何キロも泳げないんですよね。クロールで50メートルも泳ぐとゼーハーゼーハー。平泳ぎも手では進んでいる感覚があるんですけど、足ではうまくいかない気がしています。

 それじゃあ、少しでも前に進むように、とクロールだけじゃなくて、平泳ぎも載っているこの本で見てみました。
 平泳ぎだと、足の使い方がどうも違っていたみたいですね。それじゃあと、この本に載っているような、足を抱え来ないくらいにうまく直角くらいで止めてやってみると進みますね。嬉しかったですわ。また、クロールでもなるほどと思う事がありました。

 でも、本当にうまく泳げるようになると、もっと疲れないらしいです。クロールなんかも疲れないとも。個人的には、そうなりたいところですけど…。

 さて、そんな私の為に以下の本が興味津々。ひとつは、じっさい動いているところが見られるDVDが付いているので、かなり欲しくなっています。
クロールが速くきれいに泳げるようになる!
高橋 雄介
4471140825

 あとはとにかく長くのんびり泳げると楽しいだろうなあ。という事でこの本。
ゼロからの快適スイミング ゆっくり長く泳ぎたい!
快適スイミング研究会
4054014933

なぜかいつもうまくいく人

なぜかいつもうまくいく人
シェリー カーター・スコット Ch´erie Carter‐Scott 斉藤 裕一
4331509117
 うまくいく時とそうでない時ってどう違うのでしょうね。
 一つは成功をしっかり願う事。願う事と言うよりも実際に、成功する為に動こうとする事が必要と言う訳だ。その目標を達成する為にも自分自身が変わる事。そして、出来る訳がないなんて思わない事が重要なようだ。とにかく、「欲しい」としっかり考えて、その為に行動する事が必要でしょうね。

 自分自身を信じて、やった事ない事でもきちんと取り組む事。これが出来なければ現状をくるくる回るだけになってしまう。でも、一つ覚悟しなければいけない事は、必ず壁にぶつかる事があるだろうと言う事だ。どんな状態でも、そこから立ち直る事はどうすれば良いかも、考えないとね。

 とにかく成長しない限りには、「うまくいく」と感じる事はない訳で。
 現状を少しづつでも良くしようともがきながら、進んでいく事が重要なんでしょうね。

客は集めるな!

客は集めるな! お客様とのきずなを作る3つの関係
中山 和義
4894512319
 経営者をやっていると、お金に困る時期と言うのが必ず一度は経験するものなんですよ。単純に売上が良くても黒字倒産の危機もある。大きな仕事をやればやるほど、収入が上がるかもしれないが、その仕事は長い間にやる為、その運営費がその分多くなる。
 そうなってくると、安定した収入が必要になるので、コンスタントな収入が必要にもなってくる。安定した経営のことを思うと、新規の案件をコンスタントにこなせたらなあと、思ったりするものです。そうなると、新規のお客さんをいつも一定に欲しいと思うので、お客さま集めに奔走することになりますね。

 でもそんな新規のお客さんを集める事で、今までコンスタントに勝ってくれたお客さまに、まさに経営を支えてくれてきたお客さまに、不利な状況を作ってしまう。そんな問題を改めて定義してくれたのが、この本でした。
 
 例えば、流出率が20%だとすると、1000人いたお客さまはどのくらいいなくなってしまうのか。十二ヶ月目には86人しか残りません。90%だと、313人まで保つ事が出来ます。
 とにかく、一度集めたお客さまをどれだけ維持出来るか…。お客の維持をもう一度考えてみる必要性があります。その工夫を改めて提示してくれています。
 新規でお客を集める手段は実は結構ありますよね。なにより、自分の会社でどんなことをやっているか、しっかりアピール出来、それを広告として載せられれば、100件出せば3件は帰ってくる、(最近は1%とも言いますが)そんな確立のことは数多い新規の案件を集める本に記載されています。
 
 そうではなくて、「維持する」。この点を考えると、顧客維持と同じにスタッフの維持も考える必要が出てきます。
 やはり、会社を運営して思うのは、「気心しれた社員や取引先とどれだけ長く仕事が出来るか」。これが一番の幸せとも思えます。
 そう思うからこそ、既存のお客さまと関係を維持する事、改めてその重要性を認識出来たよい本でした。

新宿で無駄遣い

 新宿で仕事の打合せがえりにフラフラ歩いていると、閉店セールのレコード屋さんが。以前から気になっているCDはあるかなあと、覗いてみると、残念ながらさだまさしや松山千春はありませんでしたね(笑)

 でも以前から気になっていたCDは手に入れること出来ました。欲しがっているのは定番CDみたいなものですから、こういう機会を逃すと損ですので。
 聞いてみるとやはり聞きたかった楽曲がしっかり聞ける。こういうコンピレーションものは普段CDを会に出かけない人からすれば便利なものです。
RCAスウィング!100
オムニバス ザ・ニュー・グレン・ミラー・オーケストラ
B000FI8T96
 ひさしぶりに「タブー」なんて聞きましたよ(笑) ビックバンドの音楽って聞いていて楽しいので、ちょっとテンションあげたい時なんかに便利かと。
 「ジャズ」て感じよりも、古き良きオールドアメリカンな曲を聞いてみたい人には、絶対に楽しめる。

ベスト・モーツァルト100 6CD
オムニバス(クラシック) カラヤン(ヘルベルト・フォン) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
B000A7TFBI
 以前のエントリーでも書いたかな。
 こういうたくさん入っているものって、どこの誰が演奏しているのかわからない事も多いのだけど、このシリーズは有名どころが多い。それがまた珍しいと言う感じかしら。

サキソフォン・コロッサス
ソニー・ロリンズ トミー・フラナガン ダグ・ワトキンス
B00005GWG8
 やっぱりこう言った定番は抑えたいですからねえ。実はしっかり聞くのは初めてかもしれない。

「ヨコ思考」で成功をつかめ!

「ヨコ思考」で成功をつかめ! 新しい時代の潮流を読む
浦郷 義郎
4569654754
 要するに今までのタテ社会から脱却しようよ、というのがこの本の趣旨だったと思う。
 
 こんな書出しから始まるのは、実は理由があって、この本読んでみたけど、言いたい事がよくわからなかったのよね。ともかくタテの主従関係の社会から皆の視点が横並びになれることが、仕事でも何でもうまくいくよ、ッて感じですかねえ。

 お客さまを思う気持ちがあれば、タテ社会的な競争主義にならないとくる。そして、競争社会になれなければ、お客さま主義になるさ、と言う事らしいぞ。

 

Yahoo!GoogleでランクアップするためのSEO完全計画

Yahoo!GoogleでランクアップするためのSEO完全計画
水野 貴明
4881665294
 読んでみての感想はズバリ「うぉ! 手堅い本だ」。

 SEOの手段と言うのは、だいぶ見えてきていて、headタグの中にうまく設定出来るかが重要になってきています。

  • タイトルタグをしっかり付けているか
  • metaタグ、descriptionを適当な文字量でキーワードを抑えて書いているか
  • metaタグの他の要素も出来るだけ入れ込む。当然keywordといったものは抑える
  • hタグをうまくつかう

と、コーディングで気をつける事も出来ます。でも、タグを使ってうまくコーディングしても、検索エンジンからわさわさ人が来るなんてことはないのですよね。
 
 それじゃあ、今までで一番うまくいったなあと思う事は…

  • 更新をする
  • エントリーやページ数を増やしてリンクの数を多くする
  • 長く続ける

 これが一番ですよ。結局はホームページも長く維持しないと何もうまくいかないようですからね。

 それじゃあ、こう言ったSEO本は役に立たないか。そんなことはなく。ある程度効果はあるし、また、検索エンジンから消される可能性がある「検索エンジンスパム」から守る為にもチェックする必要はあるかと。
 ホームページを自分で作っている人は目を通す必要性はあるでしょうね。

メールカウンセリング

メールカウンセリングーその理論・技法の習得と実際
武藤 清栄 渋谷 英雄
4761008334
 メールを使って人の相談に乗るという仕事。これは思うに結構、酷な仕事であるような。
 と思うのは、人の相談に乗って行くと、結構自分も疲れてしまいますからねえ。そんな事を生業としているひと達が今まで行なってきたメールカウンセリングの技法をまとめた一冊という事で読んでみました。

 カウンセリングのやり方はいろいろ有るようで、一番良いのは、対面カウンセリングだろうが、そこまで行く事とが出来ないという人も多くいる。今までは電話で、ともなるが、やはり手軽さと、最初の不安という事で匿名で行いたいという人向けには、メールというメディアは非常に役に立っているようだ。
 でも、やはり文字なので詳細なニュアンスは必ずしも伝えやすいとは言えない。うまくコミュニケーションを続ける事で、要望によってはスムーズな対面カウンセリングにつなげて行くという事のようだ。

 書き方にも工夫がいろいろと。例えば書き言葉は常に現在形に心がける。これだけで「現在に取り組んでいる」という様子で真剣にやっている感覚が伝わるようだ。

 また、実際のカウンセリング例も書かれている。ちょっとした文面から、その人が前に出て行けるタイプなのか、文章の長さによって、その人がそう状態なのか鬱状態なのか。長いと知識が多いとも言えるが、場合によると神経質でもあるようで。
 また、よくやるのだが、一夜寝かしでも返答を送っているようで。これは、自分も感情的になり過ぎる時には、それをさける為に、非常に良い方法。そのようなこまかなテクニックと気遣いされているのねえ、と感心しましたね。