アマゾンのロングテールは、二度笑う

アマゾンのロングテールは、二度笑う 「50年勝ち組企業」をつくる8つの戦略
鈴木 貴博
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アマゾンのタイトルがついていたので、てっきりWEBの関係の経営戦略書か何かと思ったら、勝ち続けている企業に集中した、解説書でありましたね。
 とにかく、勝っている企業、大きく成長する企業は、「有利な土壌」と言うものを見つけて、そこで勢力を伸ばす事で大きな成果を挙げている。
 
 勝っている企業の例としては、イトーヨーカドー。でも実はスーパーの実力としては、ダイエーとそんなに変らない。でも収益を上げているのはなぜか。それは、ダイエーは、ローソンを売ってしまったが、イトーヨーカドーはセブンイレブンを売らなかった。そして、セブン銀行を作る事で、新しい収益源を作る事が出来た。
 古いものに固執する事なく、新しく戦いやすい土壌を作り続けると言う事が重要なんでしょうね。

 また、収入そうの違いと言うのにも注目をする必要が出て来ています。例えば上流層に商品を流す場合、1番難しいのは、その上流層自身が、理解していないと言う事。だから、売る側も理解していない。日本だと、上流と言う文化がまだ弱いようです。西洋だと400年続く貴族、なんてのがあるからねえ。
 欧米のサービスの例が幾つか載っているのですが、上流層と言うのはわがままな人が多い。だから、早く帰ってもらうビジネスモデルが出来た所ほど、うまくいくとね。

 また、下流層。これも新たな大きな層で、細かい商品を高いコストで買うと言う人が多くなると。うまく小分けするビジネスがうまくいっているらしいです。

 ちょっと想定していない内容でしたけど、「へー」と思う事が多かったですね。経営をする事を考えるなら、どこが有利な土俵か。誰もいない土俵はやはり有利と言う事ですね。そこに行けるかが境目ですね。

日日是好日

日日是好日ー「お茶」が教えてくれた15のしあわせ
森下 典子
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 以前も書いた気がしていますけど、忙しくなればなるほど、ほっと心を落ち着ける、そんな時間が欲しくてしょうがない。やっぱりお茶のお勉強してみたくなるなあ…。

 と言う事で、こちらの本。女性の方が入門から、先生として旅立つまでの10数年間をどのように感じてきたか、またお茶の勉強はどんな雰囲気で行われているのか、その状況が見えるように書いてくれた一冊。
 
 どうも、お茶と言う世界は、本デ色々と読んでいる限りだと、作法はある。守らなくては行けない事と言うのは山のようにあるようだ。でも、そこから先にある、自然を感じる事、季節を感じる事。そして、年月を感じる事。感じる事は自分で見つけていく過程を提供してくれる。まさに「道」と言う感じですね。

 お茶も人によっては、作法がスッと行く人もいれば、ぎこちなくはいる人もいる。それは人それぞれ。でも、そこから何を感じるか、と言う事を得て上達すると言う事のようですねえ。
 ああ、深い。

 この本は、一つの「お茶」と言う、過程を知るうえで勉強になる事が多く、わたしみたいに、やってみたいけど、様子がわからないしなあ、なんて言う人間には、非常に重宝な一冊でした。

 さて、わたしの場合です。 
 正直、美味しい和菓子を一つまみして、お茶をいっぱいもらえる、そんな静かな時間がうらやましくてしょうがない。やっぱりやってみようかなあ。一人で行くのはなんか心細いので、ムスメと一緒に覗いてみようかなあ。

小さな会社を強くする技術

小さな会社を強くする技術ー社長だけができる実例45!
山崎 忠夫
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小さな会社だと、マンパワーの限界と言うのを、最近の仕事の多さであらためて感じられてしまっている。
人数が少ない分、できる事が限られる。と言うか、目の前の事を何とかこなす事で、正直精いっぱい。でも、社長さんはそれではダメなんですよ、もっと先の事を考えないとねえ….。

 といってもなかなか、忙しくなればなるほど、社長さん自身も疲弊して考える事が出来なくなる。だからこそこう言った本を読んで、改めてねじを巻き直さないと、壊れちゃいますからねえ。

 この本では、会社経営をしていると出てくる、社員がどうしても意気消沈しているの何とかしよう、とか社員の創意工夫をどうやって引き出すか、と言った事から、会社経営をしてきて、年をとった社員をどう遇すれば良いか、と言った話題まで。比較的会社経営を于様曲折してきた会社向けの話しが多かったかな。

 でも面白い話題は、変なコンサルタントに捕まらない方法、というところはなかなか笑いました。あまりに自信満々は気をつけたほうがいいですね。

 そういえば、最近ブログを見ていて、面白かったのは、自信満々の情報商材。ほとんどパターンが出来てきて、あーうさんくさーなんて思っていたけど、それを特集した記事がありました。一読の価値ありです。よければどうぞ。

情報商材の文化がわかる!たった1ページの記述で情報商材界の思考がガッツリわかる簡単な方法のまとめ!
http://www.kotono8.com/2006/11/26johoshozai.html

「楽勉力」で子どもは活きる!

「楽勉力」で子どもは活きる!
親野 智可等
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 勉強をするにしても楽しく勉強出来る事がそれは一番良い。それを演出出来るのは、今は親か先生しかいない。そして、その楽勉に繋がるコツは、きっと実生活にどう結びつける事が出来るかではないかなあ。

 この本では、そんな悩みに答えられそうな事例がいっぱい。なるほどねえと、ひざを打つ事も多かったかな。
 例えば、以前紹介した、にっぽん地図絵本 と せかいちず絵本。この本をテレビの動物番組とか、日本の名所案内みたいな番組を見ているときに、子供に「ここなのよ」 なんて言いながら見せると確かに、興味津々。 
 わが家の子は、地図帳と合わせて、動物図鑑を見せると、「ここに住んでいるのね」なんて、いつも以上に興味津々で。おお、効果ありだ。

 そして、私自身も苦手な算数。それ克服にはこの商品がいいらしい。
百だまそろばん
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これで遊びならが、数字の概念が理解できるようになるとか。ホー。確かにうちの子、絵本の文字を読むのはすごいけど、数字はまだまだ。これは買ってあげる価値がありそうだぞ。

 そして、親子で手紙をするのもものすごい力になるそうだ。確かにブログを書いていて、自分自身も文章を構築すると言うか、書く体力が圧倒的についた自負はあるからね。

 ともかく、ちょっとした遊びが力につながる年代ですから。こっちも少しづつ役立つ事を伝えていきましょう。

パワポ使いへの警告

パワポ使いへの警告
榊原 廣
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 最近の企画書と言うのは、誰が作っても形式はPowerPoint。そして、形式的には、箇条書きがほとんどで、情報と言ったら、Excelの集計やグラフが入っていれば良いほう。そんな企画書は、よく見ますよねえ。そして、PowerPointの企画書で1番嫌なのは、とにかく枚数が多くなる事。

 定番と言われているPowerPointも考えてみると、弱点が多くあります。その事を踏まえて、道具の一つとして見直す。その一助になりそうな本がこの本です。

 さて、企画書を作るといはいったいどういう作業でしょう。同じ企画を見るにしても担当している人の感覚で、導かれる結果は異なります。この本では、このように定義しています。
「プランナーは、いくつもの可能性の中からその個人の個性によって「特定の結果」を導き出す、クリエイティブな作業」
 
 クリエイティブな作業、なんと魅力的な言葉でしょう(笑) でも、その作業も人によっては、PowerPointの機能というものにひきづられて、矮小化したものしか作る事が出来ません。
 そこで著者は、まずPowerPointを前に作業するのではなく、考えを紙と鉛筆でまとめる作業を進めるのですよ。意外にそれが、アイデアをまとめる核心なのかもしれませんね。

 PowerPointを捨てていったい次に何をするのか。それは、企画のストーリー作り。この骨子が決まれば、プレゼンで、どういう話しの流れで喋れば良いか理解できるので、例えばプレゼンで急に時間が短くなったとき、資料が機器の故障で見せられないとき、そんなときでもある程度、対応できるようになるのです。

 あとはストーリーとして、目標と現状。そして、ゴールまでの課題と解決案をまとめる事。それをしてからPowerPointの出番です。コンピュータの前に座れば企画は出てくるものではないと言う事ですね。

 あとはその時の演出となるのですが、授業などでPowerPoint使う事があります。でも円滑に話す為には、正直アニメーション機能は邪魔です。使わないほうが良いもの作れる気がしていますけどね。

 個人的には、道具に頼り過ぎない。それよりパワーポイントのできよりも、プレゼンの中身と喋る技術。その方がプレゼンには、もっと重要な気がしていますけどね。
 きっと著者もそう思っていますよ。

ドラゴン桜 16

ドラゴン桜 16 (16)
三田 紀房
4063725618
 今日は勤労感謝の日ですね。勤労に感謝して、ゆっくり休む日なのですが、やっぱり会社にきています。ゆっくり休みたいのですが、ねえ。
 デスマーチ終了まであと少し。12月は、少し仕事を断りながら、のんびりした時間を作ろうかとも思っていますが、はてさて。

 さて、昨日発売になったドラゴン桜16巻。長かった夏休みも終わり、ついに秋の訪れです。試験まであと少し、だいぶ生徒の目も試験に向かって変ってきています。

 今回のノウハウは、まずは数学。
 数学嫌いの原因は、「実は算数の計算が遅いからだ!!」

 がーーーーん、がーーーん、がーん!

 まさに俺じゃん。と言うか、昔方程式で途中までの考えはばっちりだったけどなぜか最後のたし算引き算かけ算で、間違えまくって惨敗していらい、もう数学とは無縁な人間になっております。ああ、基本の計算ができれば違った人生かもしれませんな(汗)。

 そして人生における助言は、1年前と人間は同じ細胞はないと言う事。考えかた次第で人間は1年あれば別人になれる…なんて所読んでいたらジーンときちゃいましたね。
 あとは受験には相乗効果。友達がいればどれだけ心強いか。自分の事を振り返ると、その点ではあんまり恵まれていなかったような。予備校生時代は、ゲーセン仲間が唯一の心のよりどころだったかもしれんな(笑) 
 やはりマンガの主人公と言うのは、絵に描いたいい環境なのかもしれない。だからドラマにもなる訳で。

鋼の錬金術師 15

鋼の錬金術師 15 (15)
荒川 弘
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 異常なデスマーチまさに実施中。何でこんなに仕事が集中しているんでしょう(笑) ありがたい話ですけどね。
 ここ数日、その日のうちに家に帰ることが出来ません。だいたい家に着くのが2〜3時くらいでしょうか。12時前に帰れた日っていつだったけ? まあ、朝9時には子供を幼稚園に送らないと行けないのですけどね。
 ああ、たまには21時前に帰って、家でゆっくりしていたいものですなあ。

 と言う事で、こんなときには、やっぱりマンガ。今日発売の鋼の錬金術師の最新刊買ってきて、ちょっとほくそ笑んでは、また仕事と、今日も変な仕事スパイラルですな。
 
 今回の巻ではイシュバール殲滅戦の話が語れています。なかなかひどい戦場を、しっかり書いている。作者ひどい話しも避けずに書いている所にこの作品のすごい所と思います。

 でも個人的に好きなのは表紙めくった、白い紙の表紙部分。この場所で遊んでいる作家さんは、立ち読みだと確認できないので、買わずにいられないじゃないか。
 そして巻末の4コマは相変わらず冴えているな(笑)

ムスメからの手紙

 ここ最近、仕事があまりに立て込んでいて帰るのが、1時2時。当然ながらムスメ達は眠っています。そんなある日、家に帰ってみると、机の上に、チューリップの折り紙と、おりがみに書いた手紙がおいてありました。

 なんと、書いてくれたのは、4歳のムスメから。友達に書いて遊んでいたのは知っていたけど、まさかパパ宛に書いてくれるとは思っていなかった。どれどれと読んでみると…

「ぱぱ のんちゃんは ぱぱがまいにち はたらいて たいへん そうだが こんど たのしい いちにちお すごせたら いいね」

 うう….。毎日仕事が遅くて寝る前に帰れなくて、ゴメンよー。

 とにかく、自分としてはこども達にできる事はやってあげたいなあ。一緒にいられる週末はできるだけ、こども達と一緒にいてあげよう、そう思いましたよ。お返事の手紙、パパも書かないとね。
 とにかく、とてもうれしかったです。

電車に乗れない人たち

電車に乗れない人たちー大丈夫、パニック障害は治るよ!
松本 桂樹
4872901347
 正直、いまちょっとした病気の状態です。電車に乗ると過呼吸になっちゃう事があります。ちなみに、いまのところ2度救急車に運ばれました。そして、2度ほど駅員室で休ませてもらった事があります。
 はは、こりゃ、完全に病人ですな。

 調べてみると、また、実際に症状を調べてみると、パニック障害と言う奴らしいですね。何でも脳内物質のセロトニン[G]とやらが足りなくなって出てくる症状のようです。また、この症状、放っておくと鬱病にも進行するらしいとか…。弱ったものです。
 だからといって症状としては、突然パニックになって「きーーーっっ」って叫び出す事はありません(笑)。動悸が激しくなって、動けなくなる。又は、ぐっと締めつけられる気分で、動けなくなる。そんな感じです。だから自分が弱るだけだから、迷惑はそんなにかからないと思うけどね。
 まあ、いまの仕事の忙しい状態が、体、休ませることできないので、どうも、症状続いちゃっていますね。

 ともかく、ある程度しっかり休む事と、その足りない物質を補うクスリをきちんと服用していれば、直ると言う事ですね。放っておくと大変ですから、その点はしっかりクスリをもらっていますよ。電車乗る前に何となくヤバいなってと気は強いクスリも飲んでいるし。

 この本では、その薬情報がかなりしっかりしている。また、直す為の事例も多く載っているので、さて自分は大丈夫だろうかと、ふと思いがよぎったときにも、ああ、大丈夫かも、と確認もできるような。

 ともかく、心と言うか、脳の病気でもあるので、ゆっくり直すしかないですね。まあ、ぼちぼちやっていくしかないでしょうな。

仕事で頭ひとつ抜きん出る裏トーク術

仕事で頭ひとつ抜きん出る裏トーク術 ー日本一高いコンサルタントと心理臨床家が教える
佐藤 昌弘 堀之内 高久
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 仕事で頭ひとつ抜き出る事と言うよりは、相手の求めている行動、そして感情がどういう状態にあるか。それを見る事が出来れば、ある程度成果が得られる。その事がを目的に書かれた一冊でしょうか。

 この本の著者佐藤さんは、相手にどういう局面が求められているかと言うのを、ある程度察知し、導き出す反応を得る為3つの質問方式を利用しているそうだ。

  • どんなことに悩んでらっしゃるのでしょうか
  • 今日は何をお知りになりたいのでしょうか
  • どんなお手伝いをさせていただければ良いのでしょうか

 この質問は相手の状態に応じて、繰り出すものが変ってくる。例えば一番最初は混乱期に。そして2番目には、自分の中で何が欲しがっているのか、見極めて欲しいときに。3番目は、ある程度主体的に動いてもらいたいお客さまに質問を。

 単純に訪問して商品を並べれば買ってもらえるほど、商売はうまくはいかない。それでは、どういうニーズがあるかを見極める事が、営業できる人の実力となる訳だ。

 これは応用として「謝り」にも使えるみたい。相手のニーズは謝る事。とにかく一発で用件を伝えてあとは黙る。だまっている事はとても効果のある高等テクニックですからね。

 後は応用テクニックが巻末に。このテクニックこそがこの本のミソと言う感じでしょうか。相手が思っている事を、そのジェスチャーや文脈から類推して、何が欲しいか、何を感じているかを理解する技法が。これは身に付ければすごい技術。

  • 疑似体験して身に付ける「共感覚」
  • お客さんの本心を見抜く「身体感覚」
  • 信頼関係を身に付ける「ミラーリング」

 この三つの発想と言うか手段は、なるほどなあと。この事を見返す為にも、この本は本棚に取っておこうと思っていますよ。