ミクロ経済学 戦略的アプローチ

ミクロ経済学 戦略的アプローチ
梶井 厚志 松井 彰彦
4535552029
 ミクロ経済学と、マクロ経済学。この二つの講義は、経済学部だと必修です。でも、数学が苦手な人間からすれば、よくわからないんですよね。論点と、焦点がどこにあるのかわからない。また、計算式ができてくるのでややこしい。そこで終わっちゃうと、全体像が見えないから、この部分がいったい何を意味しているのか、理解できずにアップアップです。まさ、ダメが、ダメを読んでいます(笑) ちなみに、まさにこの状態で、私は大学時代に落としましたよ(汗)

 ということで、苦い思いしたこの経済学。でも経営者になると、非常に役に立つ知識の宝庫です。例えば、価格づけの論理は、まさにこのミクロ経済学です。

 この本では、そのミクロ経済学が小説調でポイント、ポイントで経済学を引っ張ってきているので、「あ!このタイミングでこの考え方を使うんだ」という全体像が分かりやすく見える事が出来ます。あ〜、この部分で式を使うんだ、と理解していくと、なんとなく式を使う情景が理解できるので、ただの数式ではなく、ちょっと生きた形での数学に変わっていく事が可能です。

 その小説部分はパン屋を舞台にしているので、身近な経済学で押さえられています。結局は大きな経済もその延長。卑近の例を理解できなきゃ分かりずらい。でも、たのしくよめるんだもの、ありがたい話です。

 ビジネス関係の経営書にある、価格設定や、競争原理、そして差別化の原理は、ここに書いてあります。ちょっと学問的に理解したければ、ここに書いてあるので、一度目を通す価値あるかもしれませんね。


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