相手がわかるように教える技術

相手がわかるように教える技術

教える技術

以前には学校で講師を良くやっていたんだけど(最近はやっていないなあ)、人に物を教えるって、面白いけど難しい。
この本を見たときは、講師をするひと向けの「先生になるための本」みたいなのを期待していた。読んでみてびっくり。全くそんな本ではない。会社にいる後輩、部下のため仕事を教えるのはどうやるのかが書かれている本でした。期せずして、昨日までの「コーチング」にまつわる本を読んでしまうとは。

ということで、研修に使える技術から営業に出ていったときに後輩に指導する方法と言うところまで、「業務」に関する指導の本です。

業務指導の基準は「なぜだ?」を徹底するところから始めるべきだとある。なるほど、この子は、「何がわかっていないのか」そして、何なら最初から理解しているのか。そこから、どのように導けばよいか、想定がつけば簡単に成長できる。
指導していく上で一番恐ろしいことは、何が理解していないのかがわからないと、「のれんに腕押し」、「ウマの耳に念仏」なのである。
「なぜだ」、「なぜだ」を突き詰めていくと、道が開けるというわけか。
 会社の上司に、なぜだと聞かれまくっている人。それは、あなたのことをいじめたいわけじゃなくて、あなたのことを理解したがっているんですよ。もっと上の人を理解してあげてください。

この本のやり方ですけど、最初は全く学校や講座の指導に使えないかと思ったけど、少人数のセミナーには使えること多くありましたね。
 講座の進め方としての、コミュニケーション法。相手の様子を伝えるジョハリの窓、そしてロールプレイ。
 体験型授業には、ヒントが隠されているかもしれません。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: