成功はゴミ箱の中に

成功はゴミ箱の中にーレイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男-マクドナルド創業者
レイ A.クロック ロバート・アンダーソン 野崎 稚恵
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マクドナルドの創始者は、マクドナルド兄弟だ。でもあの巨大なマクドナルド帝国を作ったのは、レイ・クロック[G]と言う人。
 この人がフランチャイズの仕組みを作り、大規模な出店攻勢をしかけてアメリカ中にマクドナルドのハンバーガーショップを出店させた。その人の人生模様を見ているとやはり何度も挫折があったようですな。

最初のうちは、紙コップの会社に勤めていたみたい。
 紙コップの腕利きセールスマンから、資産を作っていき独立していく。その過程の中で、ハンバーガーと出会ってそのフランチャイズを作っていく事を思いつく。

 そのきっかけは、マルチミキサーと言う一辺にジュースを入れる機械。そこからハンバーガーに結びつくとは、いったいどんな商品が、新しい局面を生むのかわからないものですな。

 マクドナルドの基本原則。それは昔から変わっていない。それは、「クオリティー、サービス、清潔度、バリュー。」
 この当時にこの基本を持っている会社はほとんどなかった。この姿勢が革命であったんでしょうね。ちなみに従業員からは経費削減の為にハンバーガーのパティの真ん中を開けるといいんじゃない、なんて冗談みたいなはなしも。

 そして成功していくと、野球チームを持つ話も。大リーグチーム・パドレスを買った最初の試合、あまりにふがいない内容だったので、観客にアナウンスした。「謝罪します。私はうんざりしています。」とパフォーマンスをみせない選手に腹を立てるということも。この逸話は彼らしくて面白い。

 本としても面白かったし逸話としても、ものすごい。マクドナルドを大きな帝国にしていく過程は、企業家とすれば見る価値のある話なんでしょうね。


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