田舎暮らしができる人できない人
玉村 豊男
集英社新書の新刊。
この玉村さん。引っ越してきた田舎町と言うのが、私の出身地。その田舎に東京からきた人はどんな印象を持つのか、そして、東京から田舎に引っ越した今、どんな生活をしているのか。私自身の田舎がどんな感じで描かれているのか、興味津々だったので、さっそく読んで見ました。
話に上がるのは、軽井沢から更に車で40分ほど行った所にある東御市。そこにブドウ畑というか、ワイナリーを開いていますねえ。そのレストランとワイナリー、ホームページがあるようです。
http://www.villadest.com/
田舎とは言え、けっこう東京には近いのです。新幹線なら1時間半もあればついちゃうし、関越自動車道で行けば3時間も見ればつくんです。でも、田舎なんだよなあ(笑)
私の住んでいた所は、その中でも比較的町の方。玉村さんのいる山の方じゃないんですよね。といっても、自動車で10分も行けば山の中になっちゃうんですけど。
やっぱり東京に人から比べてみれば夜になるとカエルの声でうるさくなるし、車でちょっと行くといっても、20分も走れば何十キロという距離になりますからねえ。ともかく、距離感は東京都は全然違いますよ。
でも、螢もいるし、きれいな花は咲いているし。人間としてどっちが良いんでしょうねえ。
また、田舎ながらのやり取りとしては、物々交換と言うのが残っています。この本でも取り上げられていました。わたしの親父さんも畑をやっているのですが、作物ができると自分で食べる分以上の物が出来てしまいます。
そしたら、近所に配らないと。山ほど取れた芋やらタマネギやら近所の玄関において回ります。時々田舎に行ったら行う作業です。でも、そこで近所の人たちとのやり取りも面白いのですよ。やっぱり田舎の方が人とのつき合いが濃い気がする。そこが都会との差でもあり、面白い所でもあり、面倒くさい所でもあり。
あと田舎暮らしができるかのポイントは一人遊びができるか?というのがありました。飲屋に行って知り合いに合う、なんてほとんどないですからねえ。家でのんびりやることがある人ほど田舎には向いている。確かにそうかもしれません。
つくづく、この本を読んでいて田舎に帰りたくなりました。とりあえず、GWに帰ります。畑の手伝いでもしようかと思っていますよ。
実際に田舎暮らしができるように、色々計画も立てたいしねえ。やっぱり東京よりは人間的な暮らしができる気がしていますよ。