ロングテール

ロングテールー「売れない商品」を宝の山に変える新戦略
クリス アンダーソン Chris Anderson 篠森 ゆりこ
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ロングテール。アメリカ、アマゾン辺りから伝播した、一部の大ヒット商品に対して、たくさんのその他の商品、その部分が侮れない売上を起こしている事象を一番最初にアメリカで発表した本。

様々なニッチ商品があるなかで、その商品の効果によって売上自体を引き上げる力があった。ただし爆発的な売れ行きはないけれど。でも、そのコツコツと積み上がった売上があとから見たら大きくなって、とんでもない金額だった、というのがロングテールと言うわけさ。

一応、そのことを図にしてみました。このような感じになります。
ロングテール

 この本によると、それこそが、「経済の影響を受けない文化の真の姿」だそうだ。

 このロングテール。当然オープンソースと言った運動やウィキペディアといった新たなWEB上の方式も影響を与えている。大きなソースとして人々に影響を与えるが、実際には大きなものも、小さな人のちょっとした努力の組み合わせで出来ている。ウィキペディアなどは、誰もが書き込み出来る百科事典。だからその分野だけに詳しい人が書込めばそれが一つの単元として認知される。間違っていれば誰かが直す。当然需用のあるところは書き込みも激しいが、ニッチなところは最初に誰かが書けばお終いだ。
 この行動自体もある意味ロングテールと言えるでしょうね。

 また、ニュースの情報もロングテール。誰かが書く事で誰かが読む。その需用は、一部の新聞だけだった世界が、ロングテールの中には個人ブログが入り込んできている。アメリカの場合はトップはNY Times。でもロングテールの上位の中にboing boingengadgetという個人ブログ上位に来ている。そのほか、MTVの様な主要ケーブルテレビのオフィシャルよりも個人メディアが結構上にきている。WEBに関して言えば大手も個人も関係ない世の中になってきているようです。

一応この図はネットで見つけてみました。貼り付けておきます。問題あれば取りますけどね。

 それじゃあ、ロングテールする事でどんなメリットがあるのか。

  1. 全ての商品が手に入るようにする
  2. 欲しい商品を見つけられるよう手助けをする

この事行なうと、以下のようなメリットがあると著者は言う。

  1. 在庫が外注かデジタル化することでコストが削減出来る
  2. 探したりリコメンドするのは顧客。顧客が仕事をする
  3. CDからMP3に変えるなど提供形式を変えた事で消費形態を増やす
  4. 取得方式が変わる事で価格価値が変動する
  5. 集合知に期待するこで市場予測が少なくすむ

などが上げられるようだ。

 取り合えずプラスな事項も多いし、後々本当にプラスか検証する必要のある項目もある。でも、選択肢が増える事は需用を喚起すると言う事にもなる。その点ではこの技術良い事も多いはずではありますが。


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