デザイン思考の道具箱ーイノベーションを生む会社のつくり方
奥出 直人
創造的な商品を発売するのは難しい。特に日本の会社から発見されると言う事が、なかなかうまくいかないのはどうしてだろう。
この本によると、やはり日本型縦割りの部門制度にあるようだ。テレビ製作部、エアコン事業部、パソコン事業部と言ったような製品ごとに事業部が別れてしまっている。
その為に、事業部をまたぐような商品のが紹介出来なくなってしまっている。逆に小さな会社の方が、その点は、やりやすいのかもしれない。しかし、小さな会社だと出来る事は限られてしまうしなあ…。
アメリカでは3Mなどイノベーションでは有名な企業があるのですけど。
やはり上からの命令でものを作るのは難しい。でも組織的に良いものを作る手段と言うのはあるようだ。この本では制作のサイクルをこのようにまとめていた。
- 哲学とビジョンを構築する
- 技術の棚卸しとフィールドワーク
- コンセプト/モデルの構築
- デザイン デモンストレーション用プロトタイプを
- 実証 実際に製作
- ビジネスモデル構築 新しいソリューションをデザイン
- ビジネスオペレーション 運営する事業主体を
この本の中では、実際に作るまでのコンセプトワークを中心に作成されている。まず企画が湧かないと言う人は一読の価値がある。
知識、企画のブレスト方法も多く載っているのでねえ。
なかなか企画をたてるのは大変とは言え、やっぱり企画は数打たないとダメなんですよね。エジソンは「10日に一つの発明を、6ヶ月に一度は大きな発明を」ですからねえ。