成長するティップス先生ー授業デザインのための秘訣集
池田 輝政 戸田山 和久 近田 政博
大学の授業を受け持っています。
今年も前半の授業が終わって成績もつけ終わり、ほっとしたところなんですけどね。
大学の先生って、他の学校と違って、特に資格なく、経歴などで先生になる事が出来ます。なので、初めて授業を持つ事もあるのですけれど、最初はどうやって授業内容を組み立ててれば良いか、非常に迷うものです。
そんな大学の先生向けに授業の組み立て方から、気をつける事などを書いた本ってあるのかなあと思っていました。そこで見つけたのがこの一冊。
最初にティップス先生の苦労しながら授業をつくっている模様が。授業の準備をしているところから、印刷をしているトコまで。
それから、実際に授業をやってみて、ディスカッションをやってみようかなあとやってみると話しがちっとも盛り上がらない、また講義内容を話していれば私語もあるし、寝ている奴も。
ああ、先生をやっていれば誰でも経験ある事ですよ。
そんな一つ一つの事例に、その対応策としてどんなことを心がけるかが、後半にまとめて書かれていきます。
例えば、講義の内容を講義ノートにまとめたからと言って、それが全て出来るとは限らない。授業内容を雪だるま式に増やすのではなくて、厳選していく。捨てていく。この作業が大事。ああ、この言葉は身にしみますよ。
一番問題になる課題の対応も、出来るだけ早く対応する。課題の解答を配るなど、なるほどな対応もいくつもありました。ああ、そうすれば良かったと思う事も。
この本は大学の先生だけでなくてセミナー講師をされている方も、参考になると思います。
「先生」をやっているなら、アッと思う事ありますよ。