食い逃げされてもバイトは雇うな

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉
山田 真哉
4334034004
公認会計士の山田先生の一冊。
前のさおだけ屋よりも読みやすい、分かりやすい一冊とも言えるでしょうね。

それじゃあ、この本の主題になった「食い逃げされてもバイトを雇うな」のくだりはどういう事でしょう。
例えばあんまり売れていなそうなラーメン屋があったとします。そのラーメン屋はどうして続けられるんでしょうか。それは固定費が少ないと言うのがミソでしょう。そんなラーメン屋さんに1時間に2人はお客が来れば、10時間経営で1ヶ月52万。元費をひいても26万くらいの利益はでると。
そんなラーメン屋さんにバイトがきたらどうなるでしょう。例えば1時間800円だとすると、5時間で4000円。一月で80000円は消えて行きます。もしアルバイトに要求されても、それだったら、1杯500円のラーメンを1日1回食い逃げされてもお店の利益は多く上がる訳です。
そういう事を考えても、人を雇うと言うのは、リスクの多い事だなあと、ちょっと震え上がっています。

この本では、他にもお金にまつわること、数字にまつわるトリック的な話が幾つか載っています。例えば、このレスラーは3戦無配だ!実際は1勝2分けでも、不敗神話は作る事ができると言う事です。この手は、よくテレビ局のスポーツ中継で言われたりしていますよね。
また、決算書の見方と言うのが書かれていました。これは、実に使えます。その部分だけでも何度も読んでおこうかと。

本当に数字と言う奴は、使い方次第で色んな表現ができます。侮れない奴ですなあ。


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