「物語力」で人を動かせ!ービジネスを必ず成功に導く画期的な手法
平野 日出木
文章術の本としては、かなり具体的であり、変った一冊と言えるでしょうね。
最近のロジカルシンキング、ロジカルな論法を使った文章術ではなく、あくまでも、物語を使う事で、人間の感情に訴えて情報訴求を行って行く。とにかく相手に理解してもらわなければ、文章は全く意味がないので、よくわからない専門用語を並べるよりは、なぜそう言った事が行ったのか、過去を振り返りながら、文章を立ち上げて行くと、なるほどと、ストンと相手に理解を落とす事ができるのかもしれませんね。
ここでは、事実と物語。この二つをうまく組み合わせて感動物語を作って行こうと続いて行きます。そしてその論法はこんな感じで。
- まずは文章に引きつけてもらうよう、クライマックスを書く
- クライマックスになる起源を最初に書き記す
- そこから苦労して行く様を時系列をおって書く
- そして、もう一度達成点にもって行く
- そこから未来に繋げる文章を書く
このようにV字につながる文章構造を持つ事で、人はやられてしまう。その典型がプロジェクトX 挑戦者たちと言う番組でしょうねえ。
まさにこの本ではプロジェクトXの書き方が学べるのです(笑)。 でも、この物語方法。とても良い利点があります。それは、「どうしてこれをする必要があるの?」という起源論に立ち返る事がないということです。こう言った事が会議を止めてしまいますよね。これがないだけでも、物語法、知っておいて損はないと思います。