コンサル成功物語

コンサル成功物語
浜口 直太
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浜口さんの本も何度か、このブログでは、紹介していました。その新作ですね。この本は、浜口さんの「自伝的小説」と言う事になっていますが、どこまで本当なのか、そこはちょっとクエスチョンですが、実際にコンサルティングの現場では、この本に書いてあるような事が、あるのかもしれませんねえ。

コンサルティングと聞くと、直面する各会社の困った問題に対処する手助けしてくれる会社、と言う感じでいましたが、どちらかと言うと、かなりメンタルな部分までお世話してくれる様子ですな。

最初にコンサルティングの経営者になるまでの道のりが示されています。とにかく学校での成績は悪かったが、どうしても自分の中で、「この仕事だ!」と言う気持ちが出て来た。そこからの目標に向かう頑張りは極端にすごく言っていたのでしょうね。
そこから彼はがんばって、目標に向かってがむしゃらに進んで行きます。この模様は目標に向かう姿勢と言う物をうまく示しているのかもしれませんね。

そして、ヘッドハンティングされたときには、「これは無理だろう」という内容を相手に伝えます。本当は、相手の会社に行くには、今の会社に引け目があるからそんな無理な提示をするのだが、本当に欲しいと言う所は、その条件を呑むのですね。この部分は一つの駆け引きの妙と言うのもあるのかもしれません。

コンサルティングの中身に触れていますが、つねに相手との駆け引きです。その駆け引きの現場で自分にとって優位に立てるか、そして、その判断が正しいか。そこの部分に自身がない場合こそ、コンサルティング会社と言うのが存在しているのかなあとも思います。

この中にはきな臭いエピソードもありますが、そんな現場も体験するとなると、やはりコンサルティングと言う仕事は、一筋縄では行かない職業なんだなあと思っちゃいますね。

この本はコンサル術を期待すると、あんまり収穫はないかもしれません。
でも、コンサルティングと言う仕事に興味はあるんだけど、どういう仕事の雰囲気何だろうなあと言う人には、その仕事模様をのぞき見る事ができるので面白いかもしれませんね。
あくまで、エンターテインメントとして、読むのもおすすめできると思いますよ。


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