フラット革命

フラット革命
佐々木 俊尚
4062136597
ライブドアの「本が好き」で応募した本が当たりました。今回はこの本の書評を掲載。

この本では、旧来の「新聞」と言う、いわば選ばれた人たちが一方的に伝える事が許された時代を生きた世代と、インターネットという、誰もが発言する気になれば発言できる状況がぶつかり合っている、その模様を見るには良い素材になっていると思う。

私も、お正月に実家にいるときに読んだ毎日新聞。その時に特集であった「ネット君臨」と言う記事は、変な記事だなあと、正直思いながら読んでいた。なんというか、独特のバイアスがかかっている気がして、無理やりに意見を言っている人間を悪人に仕立て上げているような、そんな気がして読んでいた。まあ、ある程度私も2chなんかを見たりするので、新聞の意見記事などは、少しうがったみたかをするのは否めないですけどね。

でも、改めてこの本でこの記事の趣旨に関して、問い合わせている部分がある。このやり取りを見ていると、本当に新聞は「公器」としての役目は終わったのかもしれない。そう思える気がしている。あくまで、特定の自分たちの意見を発する、そんなメディアであると認識して読み手は読む必要がある。そう思える内容であった。このやり取りは、あまりに粗末なので、詳細は本を読んでみて下さいな。

ともかく、右も左も共に意見を自分で読んで判断する。これが今の正しい情報取得法と言えるでしょうね。様々な本を乱読する。それが自分自身の知識防御とも言える時代になっているのかなあ。そう思えてしまいました。

そんな衝撃的な話が冒頭にきたので、そういう事ばかりかと言えば、そういう事も続くのだが。ネット発信者が旧オウムだったと言う事や出会い系のサクラをしている、そんな話まで。これは、誰もがフラットに参加できるネットだから起こりえる事と言えよう。現実はその後どう対応するのか。
ネットのイヤな所は攻撃すれば、そこから妙に祭りになってしまう。その点はあんまり良いものとは思えないけどね。

ともあれ、ネットには良い面もあれば悪い面もある。この本はどちらかと言えば、ネット論壇の悪い話が目立つ本ではあるので、読んだ後にあまり心地よい事はないかもしれません。
でも、これが現在発達しているネットの過程であると言うのは事実。それは知っておいて損はないと思います。

そして、この本を読むとウィキペディアは信用できなくなるでしょうねえ(苦笑)


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