図解!会社にお金が残らない本当の理由

図解!会社にお金が残らない本当の理由 (FOREST Illustration book)
岡本 吏郎
4894512424
 今年も無事に、今期の期末をくぐり抜ける事が出来ました。でも決算書を作るたびに思っているのは、実際にはそれほどお金がないのに、思ったより利益がでていると表示されている事。

 それほどお金がある訳ではないわりに、利益がでる。実はそこには会計の仕組みというか、カラクリが隠されているようです。そのカラクリをひも解いてくれたのがこの本。

 会社運営を行うに当たって、役員報酬をどのように設定するか、それが税制にもかなり直結する話になると思うんです。でも、その役員報酬。昨年から同族企業だとかなり取られる仕組みに変ってしまったようです役員報酬部分にも税金対象となってしまったのです。これはかなり痛い。
 ともかく、これを例にして、税金対策をしっかりしていないと、法人利益よりも多くの法人税を取られてしまうと言う事例がでている事に。小泉改革がこんな所に出て来たか?!
 中小企業の社長業、特にトップが一人なんて言う会社には大きな出費になってしまう事が多いでしょうねえ。
 また、税金に取られてない部分としては、減価償却による出費は、一回にでる金額と違って経費で一気に落とせないですからね。その部分には工夫が必要です。この点は別の良い本があるのでそれは譲って。

またビジネスの上では、白沼に粉飾決済が、なんてかかれていました。ここではボロボロ弟子さんになっていない物も、簿記上では、立派な資産です。それをなくさないために、利益が増えてしまっている。実際の感覚と税務で提出する帳簿では、違うなあと思う所があると思います。

そんなひづみを知っているか、いないか。生かせるか生かせないか。それだけでも大きく変ってくるでしょうね。この本は多分、まだ何回か読む必要が出てくるでしょう。
社員の利益や社員のROIなど何度も読む必要のある部分ですからねえ。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: