短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
石田 淳
4478300755
成果主義を導入すれば、会社はより繁栄する。
そう思っていた時代もありました。結局ダメになった会社も多く、社員のマネジメントがうまく行っていない会社も多いのかもしれない。

この本によると、会社は「二割八割の法則」と言う物が存在するらしい。
二割の人が会社をひっぱり、残りの八割の人がパフォーマンスレベルを下げてしまっている。
それでは、この八割の人をどうやって育てて行くか、これを行動科学マネジメントしてみようと言うのがこの本の趣旨と言う訳だ。

目的をどうやって達成するか。
その目的は単純に契約を結べば、それで達成とは限らない。達成するためにどうやって褒めるか、その褒める事を「リインフォース[G]」と言うらしいけど、単純に褒めるだけでは大人は動かない。そこには、ある程度行動分析をともなった考えを入れて行かないと…。

それでは、部下はなぜ仕事ができないか。原因はこの本では2つ挙げている。
・仕事のやり方がわかっていない場合
・仕事のやり方はわかっているのだが、継続できない場合

単純に作業手順がわかっていなければ、結果は出せない。その結果を出すための道筋を考えるのが上司の役目と言える。
上司が考える事、それはしなくてはいけない事を分解し、チェックリストに上げるだけで効果が出るようだ。これは、実際にやってみようと思っている。

そして、継続できない、いわゆる三日坊主。これは、「〜したい」という、自発的意欲をどうやって育成するかにかかってくる。それは、上司側がどういう要求を渡して行くか。それをはっきりさせて、行動して行く事も重要なようだ。また、飴とムチの効用も。ムチは使いどころを間違えると効果がないどころか社員がいなくなってしまうので、問題だらけな内容なのは、弱った所だ。

行動させるには、とにかく、ポジティブ、即時、確か。これが重要。これが揃えば良い。
確かにする。はっきりさせる。これが行動に繋げられる一番の秘けつのかもしれない…


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