斎藤一人の「それで、元はとれるのかい?」

斎藤一人の「それで、元はとれるのかい?」―日本一のお金持ちに学ぶ楽しくかせぐコツ (学研M文庫 お 14-1 知の法則シリーズ)
小俣 貫太
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納税日本一で有名なひとりさん。その下で育てられた人が一人さんの考え方、感じ方を、自分を通してまとめた本。
ここには商売に通じるエッセンスがいくつも入っているという印象でした。

話はこの作者が子供だったときから始まる。
その頃まだ一人さんも大金持ちではなかったけど、仕事のはじめのところだったようだ。そんな一人さんが、子供だった著者がピアノを始めたときにいった言葉が印象的「それで、元がとれるのかい?」
商売人なら、本当に気になる一言です。儲からなければ、仕事は続けられないし、従業員には給料が払えない。だから元を取るという発想は続いていかないといけません。

そして、何より読んでいて楽しくなってくるのが「どうせ努力をするなら、楽しくやった方がいい」と言うこと。
これは商売の基本にしているのが何よりすごい。
今やっている商売が楽しいのか? これが非常に重要だというのです。自分が楽しいと思えないなら続けることができない。当然、仕事というのは大変です。でも、商いは「飽きない」なのですから、楽しく続けられることを大前提に商売を作っていくのです。
だから、お金にとらわれて商売していると、数字を追いかけるだけなのでちっとも楽しくない。それはやめないとお金に今度は嫌われてしまう。
ああ、自分でもそんなときがあったなあぁと、ため息が出てしまいます。

そして、失敗もかまわないのです。
何もしなければ次に進めません。でも、失敗しながらも、何かをつかめば、新しいことができるようになります。
そして、これはチラシのテクニックでもあるのですが、相手に手紙を書くように資料をそろえていくこと。難しく考える必要なしに、手書きでもやってみることが重要ということですね。

そして、お金が出ている状態な時は気をつけましょう。
それは、単純に頭を使っていない状態です。うまくやろうと工夫し続けることが商売人の必須条件ですからね。

この本は、気になったことを書き出しただけでも、ためになるなあ。
商売人なら、必ず学ぶところが出てくる一冊でした。


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