秘密の国オフショア市場

秘密の国オフショア市場
森谷 博之 船見 侑生 長坂 陽子
4492443452

オフショアという税制をとっている国がいくつかある。
オフショアとは、会社や商業取引をするときに、税金を0にすること国家のこと。税金を取らないことで多くの企業の誘致とお金を呼び寄せている。

この本では、 ケイマン諸島の現場がどうなっているのか、実際の国の状況、企業の利用している状況が書かれている。
ちなみにケイマンはカリブ海にあるリゾートとも言える国。ジャマイカのそばで、イギリス領として国家を運営している。

企業はオフショアをどうやって使っているのか?
多くの企業は例えば200ドルの制作費のものを中国やアジアで製作。アメリカでは1000ドルで売ろうと思うと、800ドルの利益が得られるので、その利益分に税がかかってしまう。
そこで使われるのがケイマンだ。200ドルのものをケイマンに書類上持ってきて、値段を1000ドルでアメリカに持ってくる。1000ドルのものを1000ドルで輸入すれば利益はない。税は取られない。その差額はがっぽりケイマンの口座に残っているというわけだ。
この方法は、アメリカの大きな企業がよく使っている手段と言うこと。うーーーん、すごい知恵。

しかし、この方法を各国の政府当局は苦々しく思っている。
そこで登場してきたのが、「テロとの戦い」と言う名目だ。汚いカネが迂回してオフショアに移っているのではと、圧力をかけている。当然オフショアの国は、税制が0なだけで戦力など持っていない。今では圧力に屈してある程度、口座の情報を大国にわたしてしまっている。

そのことが問題になって、企業やお金が移動してしまっているらしい。そこで起こっているのは、失業問題。今までは、お金がうなるように入ってきて富の分配が安定していたが、経済の状況が変わってきているらしい。

オフショアは夢の国、と言うわけでもないのが実情な様な。
しかし、各国企業の富の源泉を知ると言う意味で興味深い一冊でした。

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