熊とワルツを

熊とワルツを – リスクを愉しむプロジェクト管理
トム・デマルコ, ティモシー・リスター, 伊豆原 弓

発売日 2003/12/23
売り上げランキング 4,263

おすすめ平均
堅苦しくないリスク管理を学ぼう
リスクに立ち向かい、愉しむ勇気を与えてくれる
勉強になりました。

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 起こりえる災害に備えて、どうやってリスクを管理するかという本なんですけど、いまいち、つかみきれない感じがしたなあ。
 アマゾンの評価はよかったけど(上に出ている星はアマゾンでの評価です。私の評価ではないのよ)、わたしは、正直「よくわからん」という、そんな感じの本です。

リスクを管理するというのはわかったんだ。
何が原因か。プロセスとして出てくるのは、不確定要素が原因らしい。それを防ぐには、何をすべきか。

  1. 要件定義 − システムは何をする必要があるか
  2. 組み合わせ − システムはオペーレータやほかのシステムとどのようにやりとりするか
  3. 環境の変化 − ニーズや目的はどのように変化するか
  4. 人材 − 主要な人材はどこまで確保できるか
  5. 上層部 ‐ 士気を保ち生産性の高いチームを維持できるか
  6. サプライ − 外部の関係者は期待通り動くか
  7. 政治 − 政治権力を使って現実を無視した無理難題を吹っかけるやつがいるか 
  8. 対立 − さまざまな利害関係をもつ関係者が目的を達成できるか
  9. イノベーション − プロジェクトの技術手法が最終的にどう影響するか
  10. 規模 − 過去に経験したプロジェクトより、作業の量や範囲を広げることがプロジェクトにどう影響するか

このような、ある程度予想のつく要件のほか、見えないリスクというのもある。しかし、あるていどのリスク管理を持たないと不確定要素を少なくできるし、保険にもなるということか。リスクのことをしっかり説明して、保険代は必要ということだろうな。それがなければ、「運」しかない。

 いちおう、リスクを求めるデータなどもあるけど、ここがよくわからんが、使えば、ある程度の数値化ができるのだろう。おいらはこの数値が苦手らしいが…。

 単なるビジネスマネージャーが読んでも、あまり同意を得ない本かもしれない。論理的な数値を用いて、リスクマネジメントが書かれている。理数系が好きな方。読んでみる価値はあるかもよ。


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