WWEの独裁者

WWE

アメリカンプロレス、WWEの独裁者といえばビンスマクマホンのこと。ステージではまさに唯我独尊。「おれがこのリングの神だ」と言わんがばかりに、ステージの中で喋りまくる。私は、そんなビンスが大好きだ。最近はスマックダウンやRAWに出てきていないけど、出てきたときの、あの体を揺らして登場してくる様子がもう、たまらない。リングの上でどんな無茶な提案をしてくるのか、それだけで、ぞくぞくする。
この本では、そのビンスが父親からWWWFを譲り受ける前から話が始まる。
それにしても驚いたのが、ビンスの奥さん、リンダと結婚しようとしたのが、13歳のリンダを見て決めたという。むちゃな話だ。
そんな驚き話が詰まっていたが…。

確かにエピソードの話題は豊富だ。
あの、”ハルク・ホーガン”を「芸の少ないマッチョ」と一笑にしてしまうくらい、表現は辛辣だ。そして、”ヒットマン”ブレットハートとの力ずく裁定の話題など詳細に描かれている。
ただ、この本には、重要なものがないのだ。

それは、「ビンスマクマホンの生の声」

本を読んでもらうとわかるのだが、この本の出版にWWFの正式サポートがない。そのため、マクマホン一族の生の声が何一つ入っていない。あくまで、あの「ビンスマクマホン」に翻弄された被害者の声で本が作られている。
でも、そのおかげか、ビンスのキャラクターはまるでリングの上の暴虐無道な振る舞いそのままにビジネスを組み上げているように、描写されていて。まさに、そんな人なら、どんな恐ろしいことか…。
どちらにしても、この本にはビンスの生の声はない。それでもWWEのバックステージのことを知ってみたい人は読んでみるとよいのかもしれない。次にビンスの本が出るときには、ぜひ彼のインタビューを入れて欲しいな。ビンスの「暴虐ビジネス論」みたいのがあれば、ぜひ聞いてみたいよ。

bradshow

あ、あと、最近気になる一冊。
Have More Money Now
最近、スマックダウンでヒール役をやっている、あのブラッドショウの書いた投資本。いまWWEの触れ込みだと7年間お金をプラスにし続けたノウハウが入っているらしい。
まゆつばとは思うけど….
それにしても、最近のブラッドショウは面白いな。APAのころだと存在感全くかったものね。もうすぐ日本にやって来るよ。たのしみ。


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