石に話すことを教える
アニー ディラード Annie Dillard 内田 美恵
by G-Tools
有名なコラムニストというか、随筆家なんでしょうか。ピューリッツァ賞授賞のライターさんだそうです。すいません。私存じ上げていませんでした。
昨年は、なんか欲に近い本ばかり読んでいたので、今年になってから、少し荒んでいたような気がしています(笑)。というわけで、少しは心に潤いをもたらしてくれるような本を選んで見ようと考えています。そんな今年一冊は、この本にして見ました。
昔、よく開高健の本をよく読んでいたんですけど、あの自然描写を上まる様な自然の息遣いが聞こえるそんな一冊です。
なんというか、とても淡々と描写している。そして、その淡々さが非常に快い感覚を出してくれた。この人の本は面白い。もっと買って見たいと思う。
この本の最終章に組み上げられた南極探検隊の話は、その極みというか。たくさんの冒険家が繰り出していった南極探検当初のたくさんの人の死。それが淡々と描写されている。しかし、寒さまで伝わってくるような、すばらしさ。
文章で風やにおいまでうまく伝えるこの素晴らしさはすごい。そう思った。
そういえば、この人の一冊。千夜千冊でも取り上げられていたな。
『本を書く』
この本は買って読んで見たいと思った。