ネクスト・ソサエティ ? 歴史が見たことのない未来がはじまる
P・F・ドラッカー 上田 惇生
by G-Tools
ドラッカーの本てこんなに面白いとは知らなかった。
今の社会状況で1次産業である、農業や漁業人口は少なくなっている。いまでは一ケタ台の状況だ。そして、だんだんと2次産業も産業請負人口は少なくなっている。日本は職人の国というかんじもあるので、まだまだ人口数は多くなっている。しかし、アメリカでは確実に工場労働者といった人口が少なくなっている。その変わりにどのような人口が増えているのか。
それは、『知識労働者』といわれる新しい労働者ということだ。
今私も、ページの更新とかやっているけど。これは、ドラッカーの定義する「知識労働者」と言うことになるだろうな。まあ、我々の間で言われているのは『デジタル土方』ってやつだ。
産業を進むことで、今までと違った業務形態が広がってきているのはドッラカーが言わずとも感じられるが、こう筋立てていわれると、もうぐうの音もでない。
いまのデジタル化への移行、とくにEコマースの位置は「産業革命」における鉄道とおなじらしい。eコマースが鉄道のように経済と社会と政治を一変させる力があるようだ。
そして、知識労働階級は「お金」の為だけに動いてくれない。産業を行っているものは、お金を与えれば人材は集まると思い違いを描かないように、と警鐘も鳴らす。
しかしこの本は、デジタルな仕事をしている経営者は読むべきだろうな。内容も難解ではないので、引き込まれるように読んでしまった。