成功して不幸になる人びと

成功して不幸になる人びと ビジネスの成功が、なぜ人生の失敗をよぶのか
ジョン・オニール 神田 昌典 平野 誠一

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社長の自慢話でこの世で一番聴くに堪えないことが、「家族を不幸にしたが、そのおかげでこの会社と自社ビルが建てられた」 などと。
 正直申し上げて、何のために仕事を持ち、会社を行っているのか。周りの物を幸せにして、豊かな暮らしを過ごすためではないのか。たかだか、社長が偉そうに高そうな服を着て、お金でねーチャンにチヤホヤされて、何がうれしいのか。
 私は、娘や家族と一緒にいるときが楽しいし、気の知れた仲間と、共に仕事が出来るので幸せな環境にいると思う。あとは、もう少し金銭的に心配しなくしていいよう、そして、仕事があふれてくるので、業務の分配をしっかり出来るように会社の受け皿をよくしていかないと、などと考えている。

 そんなふうに常に考えているのは、あくまでも「失敗した成功者」をみることが出来たからだと思っている。会社は大きくなったのに、奥さんと別れて仕事以外は淋しい人。あれだけ活発だったのに、よくわからん病気になって生きているのか死んでいるのか、よくわからない人…。

 この本を読む切っ掛けになったのは、以前読んだ成功者の告白 と言う本やナマケモノでも「幸せなお金持ち」になれる本のおかげな気もしています。やっぱり、成功本って読んでおいて損は無いのかな。

 この本は、仕事依存症に陥って、おかしくなってしまうことについてとうとうと書かれている。後半には、ちゃんとその解消法は書かれていますよ。気をつけてなくてはいけないことは、やはり、仕事とプライベートは分けること。忙しいと思い込んでいる場合もあるので、きちんと別の人に仕事を振り分けられるようにすること。そして、まったく仕事から離れて、一人の時間をもつこと。一人の時間と言えば、このブログに文章を書くことって、読み解いたことと自分の中にあることを整理するのに、役に立つのね。

 ほかにも、秘密もをもたない。支援を求められる。過ちを認め合える。そして、深く学習して学んでいけるなどなど、対処法も書かれている。謙虚でいられるようにするのが、一番と言うことでしょうか…。この本は、家の本棚に、そうならないようお守り代わりに置いてきましょう。役に立つことないよう、祈りながら…。

ナマケモノでも「幸せなお金持ち」になれる本
アーニー・J・ゼリンスキー 前田 曜

成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語
神田 昌典


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