儲からんのはアンタのせいや

儲からんのはアンタのせいや?企業再建「五つの鉄則」
桂 幹人

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 会社の再生を専門にやっているコンサルタントが書いた一冊。だいたい、コンサルタントというものは、うさんくさい人もいる。単純に根性論だけしか言わない人もいる。立派な本を出しているけど、実際の結果は散々だったなんてこともある。
 こちらの方は完全な「再建屋」。156戦154勝というではないか。そして出てくる情報は、なかなか参ってしまう。企業を始めようと思う人、そして起業する人、した人。一度は読んでみる価値がある本だ。
 わたしも耳が痛いところがあった。冒頭の一文。

あなたは「儲からない」ではなく、「儲けようとしていない」のだ。「売れない」ではなく、「売っていない」だけなんだ、と。

 自分にも思い当たるところがある。今はたしかに「売っている」と言う要素は薄いかもしれない。より「売る」体制に変えようとは考えているが。 しかしいま時点で、制作現場が追いついていない。会社を運営する上では、どうすべきか困っているところではあるのだが…。

 さて、ここで取り上げられている手法は至極真当。とにかく、「売る」と言う事を中心にしている。あくまでも商品の開発ではなく、今ある手段で「売る」事を拡張する為に手段を使う。起業の頭が職人的になればなるほど、売るということが軽んじられてしまうのは、日本人的と言うものではなかろうか。やはり商人の知恵。少しでも自分の中にとり入れなくては…。


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