けなす技術

けなす技術
山本 一郎

by G-Tools
ご存じ切込隊長こと、山本一郎氏の新刊。
今回のお題は、ブログや最近のネット周りのことなどをあらかたまとめている本でした。以前のエントリーからすると、ちょっといやいや書いている様子。実際によんでみると、あら、いつもの切込節がない。普通に書いちゃっている。あ〜、ほんとうにいやいや書いている様子がよくわかる(笑)
 でも、後半から、いつもの切れ味が出てくる。ここら辺から、自分の好きなこと、というか、書くべきことが見つかったのだろう。いやあ、本を書くのって大変なのねえ。何となく同情しながら読んでいた。

 基本的には、ネットなどのツールは、とりあえず使ってみよう。よければ残るから。そんなスタンスで新しい物への挑戦を呼んでいる。
確かにやってみないとわからないことは多い。おいらの場合ならmixiはいいけど、Greeはなんか嫌って感じ。
 そして、一番のポイントはタイトル通り「けなす技術」なんだろうか。
p126から展開される文章には、勢いもあるし凄みもある。ちょっと抜粋すると

 あえて褒めるより、けなすことを手法として紹介しているのは理由がある。議論を行ううえで、相手の意見に賛同することは論点を掘り下げることに何ら貢献も見いだせないからである。わざと反論し、けなし、紛争を起こすことが問題の本質に近づく最短距離であり議論を思考する物はすべからく賞賛と批判の2つの武器を研ぎ澄ましておくべきである

 基本スタンスの違いだが、すごく極論的でそういう意見もあるんだなあ。そこまで急激にぶつからんでも、もっと対話するには、やり方はあると思う。
 でも、おいらの考え方は、ある意味日本的な性善説によっているのかもしれんな。悪い人にだまされるなよ、俺。 

追伸
隊長のページトラックバック打つべきか…。やっぱチキンなので、トラックバックいまだ出来ず。


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