NYPD No.1ネゴシエーター最強の交渉術

NYPD No.1ネゴシエーター最強の交渉術
ドミニク・J.ミシーノ ジム・デフェリス

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 橋本さんのブログで紹介されていて気になった一冊。内容は何となくハードボイルド風味。すこしフォーサイスのネゴシエイターを読んでいたそんな時の気持ちになった。小説の内容は結構忘れちゃったけど。
 こちらの本では、実際にニューヨーク市警で働いていた交渉人の交渉術を披露している。口調がwin-winなんて言葉のでるビジネス調じゃないので、逆に読みやすい(笑) そして、何となくピンと背筋が伸びている感じあるので、ハードボイルド好きにも好まれるかも。

 さて、交渉するのに必要な条件とは何だろう。以下の三つをあげている。

  • うそをつかない
  • 約束したら必ず守る
  • 尋ねない限り、答えは出ない

やっぱり、何となくハードボイルドだ。男の現場ではやはり嘘を言ってはいけない。犯人は信用できる相手として交渉人と話している。信用を裏切る人間には死だ…。そして、ポイントはやはり、尋ねなくては答えは出ないと言う事だろう。当然犯人の要求は金、仲間の脱獄などあるかもしれないが、まずはそれを握りつぶすのが彼らの仕事だ。そうでhなあくて、妥協点を見つけようというのが重要な事。落とし所のない犯人は厄介だと言う事だろうな。

 そして交渉する時には、分業をする事が重要なようだ。交渉人は決して決定者ではないほうが、安全に交渉できる。そして、下手な妥協をしなくてもよくなる。そして、とにかく冷静にことを成し遂げなくてはいけない。感情的になったほうが負けだからだ。

 この本を読んだ当日、実はちょっとした厄介なもめ事込みの打合せがあった。そこに参加したのだが、この本を読んだおかげか、お互いの視点がまったく食い違っているのに逆に面を食らった。話している当事者が感情的になっているので、冷静に対処している人間がいないのだ。視点さえ、整理すればこりゃカンタンに落とし所が見つかるな。そう思ったので、冷静にポイントを整理させてもらうと、すんなり解決点が。この本は、厄介な難事業に首を突っ込まなくてはならない時にも役に立ってくれる。そして、こんなにタイムリーにこの本と出会えた事がラッキーだったかもしれない。


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