魚が飛んで成功がやってきた?FISH!の社長が自ら明かす活きのいい組識のつくり方
ジョン・ヨコヤマ ジョセフ・ミケーリ
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以前紹介した「Fish」。こちらの本の社長さんがパイク・プレイス魚市場のことをまとめた本。カナダの一市場が世界的に有名になったのは、やっぱり「楽しさ」というのが、重要なのかなあ。ともおもったけど、それ以上に、「思いやり」が重要だったよう。社長さんは、日系人でアメリカで苦労なさったのだねえ。それだけでも、何となくガンバって欲しい気がしてしまった。
さて、その社長さん。三つの誓いを立てて成功に結びつけたようです。
- 仕事仲間となった全てのスタッフの人生を世界的に有名なものにする
- 共に働くスタッフがお互いの、顧客の、地域の人たちの為にそして、世界中の人たちの人生をより良いものに変えられるようにする
- スタッフに権限を与えるときは、どんなことができるのか、ハッキリ伝える。
この三つから、あの「fish」の話ははじまったようだ。
しかし、この社長さんの進んだ道はある意味、中小の企業家のうらやましい通り道かもしれない。
- おもしろい商店街として名をはせる
- テレビなどの報道に上がる
- 市場には、お客さんが集まる、注目される
- その特徴的な経営哲学がビジネス書になる
- それを直接聞きたいと講演にいく
- DVDなどビジネス関連グッズやパイクプレイス市場グッズの発売
- そして、関連本がまた売れる
こんな感じで、好条件のスパイラルが形成されていく。これはとても経営者としてうらやましい。ああ、すごい本音がでてしまった(笑)
しかし、この経営を続けるのは骨が折れただろう。とにかく、
「後輩を指導するのはなぜなのか」、
「人を喜ばせて仕事をするのはなぜなのか」、
「幸福を得るにはどうしたらよいか」
ひたすら、人に関わることを、とことん突き詰めていく。この作業は、禅問答にちかい業務の運営のし方かもしれない。しかし経営者としては、学ばねば。この本は、この考えを体にしみ込ませるために、何度も読まないといけないだろうなあ。いや、読むべきなんだろうな。