優秀なオタク社員の上手な使い方?マネージング・アインシュタイン
ジョン・M. イワンセビッチ トーマス・N. デューニング John M. Ivancevich Thomas N. Duening
変形版の書籍なので、ふざけた本かとおもったら、全然そんなことない。技術職として、ほぼ確立されている「オタク系」の人間マネジメント術が、ものすごくまじめに書かれている。また、その扱い方、考え方も、もともと「オタク系」であった私からしても、納得出来る内容だったから、以外に侮れない本だなあ。そう思える一冊。でもこの変形版だと、普通のオヤジは読まないぞ。誰向けに設定されているか、よくわからない本だよなあ(笑)
オタク系の社員の1番の扱いずらいところ。今までのモーレツ社員のように、仕事に対して一辺倒ではないところ。
お金を与えれば、馬車馬のように働いてくれるかと思えば、全くそんなことはなく、忙しすぎれば、給料が良くても辞めていく。それじゃあ、暇ならいいかと思えば、「つまらん」といって辞めていく。会社に愛があるだろと昔の人は言うが、そんな物は持つことは皆無。
ということで、自分のポジションが確立できる程度に仕事があって、みんなが重宝してくれて、そして、自分の時間がある程度とれて。そして、給料は満足できる程度にある。そして、ある程度自分のわがままを通すことが可能。というのが、理想の会社ではないかな。って、まず昔ながらのイメージの大会社なんかでは、到底雇ってもらえそうもないな(笑)
うちの会社のアインシュタイン諸君もそんな感じではある。好きな時間にきているし(うちの会社に出社時間はない)、やることやったらサッサと帰るし、一休みと言って楽器を弾いている(笑) 飲みに行くと言うのも、ほいほい行くとはないなあ。「今ダイエット中だからいかない」なんて、提案者にクロスカウンター食らわすくらいだからな。自分も家族と遊ぶから帰ると付き合わないし、自分の机に資料だと言ってフィギャアのっけているし、で人のことは言えないけどね..。
と、そんな会社全体アインシュタインばっかりだと問題はないが(笑)、そうじゃない会社の上司はどのようなマネジメントが必要かと切々と書いている。
たとえば、きっちり特定の部分(そこら辺の段階はチャートに書かれている)をしっかり委譲し責任感をしっかり持ってもらう。そして、部下として扱ってはついてこないので、お礼と、褒美(ここでは、急な夜遅い場合などはピザを出せとかいてある)をきちんと与えて、対応すること。あくまでも、上司と部下のの関係ではなくて人間的な関係を保とうとすること。
とまあ、アインシュタイン側のことも書かれているが、当然ダメ人間もいるので、ダメアインシュタインの見分け方もかかれている。すごい本だなあ。まあ、やっていることは、ダメ人間なので、事前に採用しないようにするのはもちろんだが、それ以上に、自分を縮こまらせている人もいるので、それを引き出す必要も出てくる。その指導法には、なかなか納得させられる点もありましたなあ。
とにかく、この本に出ているように、特定の技術にかけては、必要不可欠。うちの会社でも必要としています。そんな人たちにとって居心地のいい会社を今はうちでは目指しています。その意味で、非常に良い本ですよ。参考にさせて頂きます。ちなみに、私のいる、まる工房 では現在募集中。興味ある人は、メール下さい。詳細はこちら。
http://www.marukobo.co.jp/outline/saiyou.html