ビジネスを育てる

ビジネスを育てる
ポール・ホーケン 阪本 啓一
4901784641
 本当にビジネスを自分の植木のように育てた人のお話。 著者はアメリカでガーデニングのお店を運営しているようだ。
 日本にも、この会社が作った本が発売しているようで、その評判はなかなかに良いようだ。最近、個人的にガーデニングというか、植物育ててみたい気分なのよねえ。周りでも30越え出すと、なぜかガーデニング始めたり、畑をいじり始めたりする人がいるけど、そんな感じなのかしら。ちなみに、その本は、こちら。個人的に興味津々なので、読んでみようかと思っている。
スミス&ホーケン アウトドア・ガーデニングの本
藤門 弘
4894321785

 話題を戻して。
 ビジネスの本って、「俺はこのくらい苦労してきたんだ!」とか、「この手法をすれば、お金が明日からウハウハだ!」といった口調が多いのだが、この本には、そんなことは書かれていない。ちなみに、3年くらい会社をやっていると、そんな話は、ほとんどなくて、コツコツ積み上げていくことで結果が出ていく気がしている。全ては小さな一歩から。この本も、そのスタンスで書かれているので、実情を知っている人からすれば、好感が持てる。でも、知らない人からすれば、地味な本、で片づけられそう。
 でもねえ。やってみて思うのは、地味なことの繰り返しですから。100事例があれば、派手なことって、1つあれば良いほうですよ。

 特に気に入った一説は何と言ってもこれ。
 「スモールビジネスにとって、お金がありすぎることは、足りないより悪い」

 実際に周りで、投資銀行にお金を借りたり、借金をして、最初に大きく資金を用意して、始めている人もいる。全てがうまくいっているかと言えば、う〜〜〜ん。
ここで、この本から重要な一文を。
「ビジネスを始めるのは、人生を地獄に変えるためではない。そして地獄への最短距離は、多額の借金をすることだ。」

 なにより、大金が、最初にあると言うことは、失敗したときに失うものが多すぎると言うことだ。お金がなければ、工夫だけしていく。出来る範囲も少ない。だから、真正面からぶつかっていくことだけしかない。
 失敗しても、自己資金がなくなるだけだから、どっか就職すれば良い。小さいからこそ、助かることが多いのでは。
 そして、お金がないところでの起業は、経験のない人間からすれば、頭を使って様々な経験をさせてくれる。お金があれば、人にやらせれば良い。でも、経験が残らない。

 ビジネスをするうえで、お金と人の問題は切っても切れない。その部分で学ぶことが多い。ちっとも派手なことが載っていないけど、本質をうまくついている。
 そして、今一番気になっていることが書かれていた。今度人材募集をfromAなんかに載せようとしていたところ。その人を採用する基準。この本から学んだことを使って採用したい。その内容は。

  1. 人物の人となりを見て採用しよう。ポジションではなく。応募者のハート。
  2. あなたが見上げることのできる人を雇おう。自分より完全に下な人間はとらない
  3. プロに任せない。一緒に働く人間に選ばせる

投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: