新ネットワーク思考?世界のしくみを読み解く
アルバート・ラズロ・バラバシ 青木 薫
以前紹介した、「スモールワールド・ネットワーク」と系統が似たような。でもこっちの方が、有名です。スモールワード・ネットワークでは、つながりたい人と繋がるには6人に繋がる事ができれば、必ず繋がる事ができる、ということが書かれていたが、この本ではさらに踏み込んでいる。
例えば、人と繋がるには6人と繋がればいい、と言う事になっているが、そこに繋がっていくためには、「HAB」になる人が重要になってくる。人間のつながりでは、全てが均一に知り合いを持っているわけではない。ほとんどの人が少数の接続点を持っている状態になっている。ところが、一部の人は莫大な接続数を持つ人が存在している。そんな人と知り合う事で、さらにたくさんの接点を持つようになる。
そういえば、「ユダヤ人大富豪の教え」では、パーティーでたくさんの人と知り合うには、たくさんの人と話している接点になっている人、「HAB」の役割を持つ人と知り合いになる事が重要とありましたな。これは、実業にも支える知識なのかもしれない。
ちなみに、この知識の応用としては伝染病のまん延にも、やはりHABとなる人間の特定が重要と。例えば、エイズなら売春宿とか…。
身近になさそうな研究だが、身近で使える研究。いい本だ、いい本だと噂されていただけある本ですな。