ご臨終メディア?質問しないマスコミと一人で考えない日本人
森 達也 森巣 博 
最近、ニュースを見ていても面白くない。というか、ニュースを喋っている人のコメントがいらない。事実だけを喋ってくれればいいのに。ちなみに、うちの娘は、ニュースを見ていると、ＴＶを消しちゃいます…。いないいないばぁ[G]ならそんなことないんですけど。それはそれで弱ったもんだ(汗)
新聞やテレビの系列には、右寄り、左寄りなんて言いながら、コメントの傾向があるようです。
http://daieiteikoku.at.infoseek.co.jp/livedoor.htm
この本では、それ以前に、日本のメディアって、メディアとしての役割は足していないんじゃないの？ というスタンスで書かれています。書いているのが、個人の映像家と自称副業作家の方（本人曰く本業ギャンブラー）。そのうさん臭さも、楽しめますが、実際に映像をとる現場、新聞の報道活動から、ピュリッツァーの裏舞台まで喋り倒す、そんな感じの一冊です。
すごく偏っていた感じもありますが、「ほー、こんな感じでかんがえているんだー」などと思いながら、読ませて頂きました。マンガ嫌韓流みたいな本を読んだ後に読むと、自分の中に出てくる変なわだかまっている部分を改めて冷静にさせてくれれる感じを受けましたよ。
たとえば、この本の映像作家さんはオウムを追っているのですが、報道の見せない姿を伝えてくれます。オウムとなるとヒステリックに、「絶滅しろ」「廃絶しろ」と連呼する人も見えますが、実際には人と人との問題です。場所によっては、和解して、見張り小屋を潰したところもあるそうです。その時の地元の方の一言は、「これじゃあ、ニュースになりませんね」
なんとなく、今のニュースを象徴しているような。
今のニュースはこの本を読んで見てみると、変に恐怖をあおっています。「怖いぞ、怖いぞ」と言い続けています。そこに人間の愚かさが加わってヒステリックな反応を起こす。
あらためて、ニュースを見るときは、そんなふうに陥れようとする番組を改めて拒否する必要があるでしょうねえ。ニュースが好きな人なら、その番組の裏はどうなっているのか、改めてかんがさせてくれる一冊です。
私の場合ですか。とりあえずテレビ東京のWBS[G]だけでよいんじゃないですかねえ。
小泉さんの話題なんて、さらっと流してお終いだし。