金持ち父さんのパワー投資術 お金を加速させて金持ちになる
ロバート・キヨサキ シャロン・レクター 白根 美保子
御存じ、ロバート・キヨサキ氏の金持ち父さんシリーズの最新作。今まで、金持ち学なんてものが有れば、教科書的なモノだといわれた、この著者。だが、こと、実際の投資に関しては、「日本にはあわない」だの、「金持ち向けの投資術だ」などともいわれていた。また、実際に投資方法としては、かなり危険な方法じゃない、ともいわれている。
そんな彼が、改めて「投資」の方法論を本にしている。どんな内容になっているか、それは、興味が出てくる。
まず、投資のアドバイスを受ける人は誰から受けるのか。
これを誤解している人は、多いと思う。私の身の回りにも、「知り合いの証券会社から紹介されて」なんていう商品を買っている。
それが実は問題だ。その販売している人は、何でお金をもらっているのか。「商品を販売しての営業マン」なのか、それとも「投資をして利益で動いている人」なのか。証券会社にいって奨められた債券や株を買った人は、八百屋に行って、「ニンジン買ったほうがいいかしら」と聞いているのと同じと認識しなくてはけない。
そして、この本で私が見てメインとなったと思ったのは、キャピタル・ゲイン[G]とキャッシュフロー[G]、どちらをメインに投資として取得しているのか、という問題だ。
例に載っていたのはキャピタルゲインは、牛を殺して肉牛にする事。そしてキャッシュフローは乳牛として育てる事。細かい事は本に譲るが、なるほど、そういわれると分かりやすい。育てて儲ける。ただ、「殺して」儲かった、損したは投資として賢くないわけだ。
その他、保険に関しての見方、レバレッジの使い方(これは相当勉強しきゃ、怖くて使えない。損した気持ちで、試してみるか?) そして、情報の事。有効な事がたくさん書かれている。
「手法をそのまま…」というのは、やっぱりどうかなあと思うが、考え方としては、やはり「すごい!」と思う。
「お金を生かす」 そう願望を持っている人は読む価値あるだろう。