源氏物語が面白いほどわかる本

源氏物語が面白いほどわかる本?日本が誇るラブロマンがマンガより楽しく読める
出口 汪
4806114391
 以前紹介した出口さんの本に、「今まででいちばん良くできた本だ」という記述があった。時機がきたら読んでみよう。そう思って手に入れていたが、お正月の時期から、ぽつぽつと読み始めた。読み終わったのが1月の下旬。家にいる時にちょこちょこ読んでいたので、ある程度時間がかかるのはしょうがないか。というか、中身は、最初の桐壷から光源氏亡き後の夕霧のころまでしっかり書いてあるのおかげで、ボリュームはがっちり。一応、宇治十帖も軽く触れている。
 というか、実際の源氏物語をしっかり読み込んだ記憶はないので、これで全部かは、自分では判断着かないのが情けない。

 一通り読んでみての感想は、面白い。「どろどろした怨情の話」という印象があったが、思った以上に人間をよくとらえていて、非常に深い話なんだなあ、と改めて感じた。光源氏が、様々な女性に声をかけていくが、結局紫の上がいないとダメになったり、結局は母親の桐壷更衣を追っている姿だったり。
 人の運命も何度も繰り返すそんな因果が繰り返される。
 そんな仏教感も含まれているのかなあ。

 ともかく深い話です。やはり、日本最古の小説と言う人もいますから、読んでみる価値あります。

 この本は、全てに現代語訳されてます。また、ポイントで解説も入ってくれますので、古文ちんぷんかんぷんの人でもすらすら?読む事ができます。この私も楽しみながら読むことできましたし。
 受験用にしておくのはもったいなかったかなあ。そんな感想を持ちました。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: