実践 本物の経営
船井 幸雄
船井総研の本は面白い本が多く、色々と読んできている。その総帥、船井先生の本を初めて読んでみた。噂では、ちょっとオカルト的な雰囲気のある本と言う感じですが、実際はいかに。
目次を見てみると、「宇宙の理にかなった経営を」といきなり来る。まさか期待通りのトンデモ本かと思って読んで見ると、いたって真当。いやさ、真摯な経営こそ、まさに道が開けると、偉いお坊さんの説教を効くように、わかりやすく、そしてすがすがしく書かれている。
例えば、「宇宙の理の経営」ってどんな経営なんだろう。この本では、10の内容が書かれていた。参考までに。
- 単純である
- 調和が取れている
- 共生、協調以外成り立たない
- 開けっ放し
- 自由がベスト
- 公平
- 融合
- アナログが大事
- 効率的
- 長所を育てる
難しい事はないのだが、これが守れている会社と言うのは、実はあんまり効いたことが少ないような気がしてしまう。ある程度会社の規模が大きくなれば「管理」だったり、「競争」という言葉が出てくるだろうから。
ただ、そのようなことは逆にうまくいかないと説く。
それでは、いちばん理想的な経営とは何だろう。船井さん曰く、いいところだけをうまく組み合わせて、お互い通しが協力し合う過去の「日本的経営」を見習うべきだと。安心して、仕事に集中できる環境を持つ事。それが必要だと。
最近の経営者の多くは「競争」が中心でなんか辟易していたところがあった。でもそれとは反対の意見だ。経営コンサルの総帥が言うのだから、なにかそこに秘訣が有るのだろう。
正直読んでいて楽しかった。