価格の決定権を持つ経営

価格の決定権を持つ経営
酒井 光雄
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 なかなか買うのに躊躇する出版社、「日本経営合理化協会」。どの本を買おうとしても、新品だと1万円はする。勇気があれば、買えるけど、そうでなければオークションやアマゾンで中古がうまく出回る事を祈るしかない。ともあれ、ずっと目をつけていた、この本が運良く手に入ったので、読んでみました。

 経営を続けるに当たって、商品をどうやって売っていくか。その事は、確かに難しく、値段付けもまた、難しい。より高い値段をつけて売るためにも、どうやって「価値」を上積みしていくかが、会社経営での命題となる。その販売をしていくうえで、ポイントポイントが、非常に心に打つ。確かに高い本だけど、「価値」という事に、悩んでいるひとにとっては、ヒントになる事が多いかと思う。

 例えば、価値が下落していく理由として以下の事が上げられていた

  1. 市場原理としてではなく、作っている側の原理でものを作る仕組みになっていないか
  2. 顧客が評価したり信用する仕組みがない会社は仕入れ価格を下げる要求を出しやすい
  3. 量を売って売り上げを立てようとしていないか
  4. 安売りに直ぐ対応するような価値を守り抜く気概が無い
  5. 商品に対して情報の量と質、共に充実しているか
  6. 社員自身が自社製品を愛しているか

以上の項目に当てはまる場合、もう一度経営を考え直すべきと。うーーん。確かに耳が痛い。でも、踏ん張る所で踏ん張らないと、自分自身の首を絞める事となる。

以上をふまえた上で、更なる価値工場にどんな手段があるかと繋がっていく。
とくに改めて考えていたのは、商品を「普通名詞」で販売しない事が重要と言う事。うちの場合は「ホームページ制作」と思いっきり普通名詞だ。
 その点を直ぐに変えていこう。そう思えた。そのために、より商品に磨きをかけて価値を上げる。そして、より情報を出していくようにしよう。改めて思った事は多い。

 この本は、一度読んだだけでは、もったいないので、改めて何度か読もうと決心しました。内容としては、高いだけある。ハッキリ言えると思います。
 会社経営しているひとは、一読の価値ありですよ。


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