ダ・ヴィンチ・コード・デコーデッド

ダ・ヴィンチ・コード・デコーデッド
マーティン・ラン 秋宗 れい
4087020169
 まだ、「ダ・ヴィンチ・コード」は読んでいないんだけど、とりあえず謎解き本である本を読んでみました。
 キリスト教にまつわる政治的な話、また中世ヨーロッパにまつわる芸術にまつわる話、そして、キリスト教が一気に広まった3世紀の政治事情。そこら辺にキリスト教にまつわる、様々な事情、秘密と言った事がふんだんにまとめられている。その事ががよくわかる一冊でした。

 一大宗教として巨大化したキリスト教。その絶頂期である時代に生を受けたダ・ヴィンチ。そこの謎がクロスして、込み入った社会事情が覗けます。そこにダ・ビンチは彼からしく暗号化されたメッセージを込めている。そこに「ダ・ビンチコード」の作者は面白く脚色していったのだろう。
 例えば『岩窟の聖母[G]』にまつわる謎では、この作品はダ・ビンチひとりの作品ではないと出ている。どこか不自然な雰囲気がある事から言われているらしい。
 また『最後の晩餐』に行ったってはダ・ビンチの作品ではないのでは、とも言われている。実際に彼の書いた作品ではあるが、ナポレオン時代に一度作品は損害を受けている。修復作業により1954年に復活した。だが、この作品の構成は無名の16世紀の模倣かの作品にも似ていると言われている。
 正直そこら辺のヨーロッパの政治事情は極端に激しい。この本は非常にその助力になるので、興味持った人は読んで見るとよいかもしれない。ちょうどダ・ビンチの頃1400年くらいまでを面白く書いているので。
英仏百年戦争
佐藤 賢一
408720216X

 後半はキリストにまつわる事が。例えば、奥さんがいたのではないか。また、キリストは屈強なる戦士だったのではないか。そして使徒のパウロは詐欺師のような男だったのではと…。また、キリストの神格化は3世紀のローマ皇帝
コンスタンティヌスの影響が強かったのではないかと論じている。例えばクリスマス12/24の話。そこの頃ローマの皇帝はミトラ信仰[G]の指導者と言う立場であったがより強力な指導力が欲っし、神の力ということでキリスト教を利用した。そのミトラ信仰の祝祭日を強引にキリストの誕生日として発布し自身も影響力を持ち上げていったらしい。

 とまあ、こんな感じでキリスト教にまつわる、不思議とされていた事の謎解きをどんどんしていく。ダ・ビンチコードを読まなくても「ムー」が好きなら、面白く読めるかもしれない。
 ただ、事前知識があるとより楽しいので。

 とりあえず、おいらは、ダ・ビンチコードも読んで見ようかなあ…


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