デジタル・ビジネスデザイン戦略

デジタル・ビジネスデザイン戦略

DBD

気になっていて、買ってはいたけど、ずっと読めなかった本てあると思う。なんだか、ちょっと厚いなあと言う感じだったり、難しそうだなあ、と言う感じだったり。この本がまさにその本で、厚くて難しそうだったもので、しばらく本棚の肥やしになっていました。仕事で電車を多く乗りそうだったもので読んでみたら、わりあい、一日ですっきり読めてしまったり。

さて、この本ですが、あくまで、見た目のデザインにまつわる話ではなくて、ビジネスにデジタルを持ち込むことで、どんな仕事のあり方が生まれるかという、「ビジネスデザイン」の話です。2001年の発刊の本なので少し時代遅れかとおもったけど、今でも生かせる考え方がまとめられています。

この本では、デルやシスコなど先端を行く企業を例にどのように顧客サービスをデジタルに変えることで、顧客の満足を生み、利益を生んでいくかが書かれています。また、GEのような大企業がデジタル化に取り組んでいる様子が描かれています。しかし、もう3年も経つと当り前となってしまうのが、この業界の恐ろしいところでもありますね…。

しかし、この事例は時代遅れでも、考え方は活きています。この本で書かれているこの一文、この言葉に出会うために、この本を買った気がします。
「重要なのは、ウェブで商品を売ることでも、メールを利用し続けることでも、インターネットで調達をしつづけることでもない。重要なのは情報の受け渡しをラグタイムではなく、リアルタイムで。顧客ニーズを予測することではなく、知ることで。人材を低価値の仕事をするだけでなく、高価値にすること。そして、恩恵を知ることではなく、実現することが重要」

この本ではデジタル利用することで4つの恩恵が。
迅速であること、正確であること、時代に対応できる可変であること、社内にいるだけというのは致命的であるので、外的に変化できることがあげられるそうだ。そして、究極の差別化とは「ユニーク」であること。

想いっきりデジタルな仕事をしているので、当り前だなあと思うことが多いけど、この本は、人を説得するのに使える言い回しがある本ですな。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: