ロウアーミドルの衝撃

ロウアーミドルの衝撃
大前 研一
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 いまや日本人の8割が600万円以下の年収である「ロウアーミドル」となってしまった。さて、そんな状態である日本で、どういう次の一手が考えられるだろう。
 おやじさん達の世代を見ていると、確かに今のおいら達より、裕福な感じはしますなw でも、そんな状態だから不幸と言う事はなくて、この状態でどんな幸福を得る事ができるか、そして、新しい経済活動はどんなものがあるか、その思考を大前さんなりに。

 今までの日本の経済活動は「提供者の論理」で行われていた。しかし、いまは購入者側が利口になって、「生活者主権」となっている。それに気がつかない企業はドンドン取り残されていく。
 また、時々新聞に出る言葉「うしなわれた10年」。この言葉はバブルのためではなく、今までの商習慣から離れる事ができなかった日本が、やっとその商習慣が変更された事を理解する10年であったと説く。
 うーーん、そうかもしれない。自分自身で考えると、欲しい物はお店になかなかないし、どこか「人と違う」何かが欲しいと言うのは感じているし。

 それでは、今の状況から変えるには、年収の少ない人には何が必要か。それは、「やらなくていい事にお金を払わない」ことだと言う。
 例えば、週末にしか乗らない車は買わない。以上に高い「マイホーム」は都心に買わない。買うとしたら田舎に買ってもいいっじゃないかと。

 子供の高額な教育費だって無駄だ。高額納税者リストを見ると一流大学を卒業して、一流企業出身で高額納税者リストに載る人はだれもいない。このくだりに関しては、おもいきり笑ってしまった。

 ちょっと極論もあったけど、そりゃそうだと思うことも多かったよ。今の実情を変えてみたいと思う人にはヒントになること多いだろう。


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