誰も書かなかった儲けの教科書

誰も書かなかった儲けの教科書
主藤 孝司
4796652922
 「儲ける事が出来る経営者は学んだからこそ、儲かっているのではない。儲かると直感したから儲ける事が出来たのだ。」
 なんてことがオビに書いてあるけど、この本を読んでいると、そんな底が浅い訳ではない。と言うか、本当に、「勘」で儲ける事ができる人って、いったい何人いるんでしょうね(笑)
 
 この本のミソは、知識があり過ぎる、前もってどんなリスクがあるかと言う事を知り過ぎると、知っている情報の為に、身動きが取れなくなって、挑戦する事が出来なくなること。結局は、失敗しても、その「経験」から学んで、次のステージに行ける、そんな人だけがしっかり利益を得る事が出来ると言う訳だ。
 これは、本当に思う所がある。知る。それがあるから実際に『ここまでしちゃダメだな』と思える。また、お金がないから工夫をする。工夫をして小さく挑戦する事が出来るから、失敗してもいたくない。
 ところが、いきなり資金を持っていて、どこかの有名大学か机上の空論だけで事業を始めた為に、とんでもない事が起こったと言う事例は、いくつもある。たとえ、ノーベル賞を授賞しても、理論だけではダメみたいだしねえ。
http://www.sisimaru.com/index.php?itemid=687

 あと思うのは、儲かっている会社は「営業部がない」なんて言葉も書かれている。運が良い事に私の会社は、営業なんてやっていない。と言うか、来る仕事をこなすだけで精いっぱいだった。でも、そんなに儲かってはいないけどね。でも、ある程度満足はしていた。
 でも、次のステップの為に営業というより、販売促進だけはやろうかなあと思っている。

 びっくりしたのは、営業部隊のつくりかた。完全に歩合制のアルバイト集団で!なんてことも、でもこれには、しっかり営業できる人が必要なのはしょうがないでしょうね。

 全体を通して読みやすいんだけど、当たり前の事が多く書かれている。でも、一番重要なのは、当たり前を淡々とこなせる人はすごく大事にされると言う事。その事がに気がついていない人はけっこう多いのでは。


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