ひよっこ茶人の玉手箱

ひよっこ茶人の玉手箱ーインターネットでお茶を愉しむ
松村 栄子
4838711611
 古き良き(笑)インターネット黎明期のころ、メーリングリストと言うのがよく流行りましたね。今でもあるけれど、そういえば今では、サービスに入っていないなあ…。あの頃はスパムメールなんてなかったからねえ。今じゃあ週に1000通は来るので、そんな余裕はなくなったけどね。そう言えば、メールマガジンも取っているけど、読むのはわずかになったような。

 さて、そんなころのお茶にまつわる話題を集めた初心者向けお茶習得模様を描いた一冊。
 著者は「雨にもまけず粗茶を一服」の方。同じウィットにとんだ調子で、お茶の紹介をしてくれます。単純に抹茶を飲むだけじゃなくて、器の用意の仕方から、準備するお菓子の話まで。

 初心者が本当に不思議がる事が、手軽に読めるのが参考になります。たとえば、お茶会は実際にどういう手順で行なわれているのでしょうか、ということや、お作法の種類って? 気になるけど、ちっとも知らない世界が。 
 また、お茶の道具に関する簡単な流派に関してとか、道具の簡単な解説も面白い。小道具の茶杓にまつわるお話も。ちょっとした物だけど、いろいろと話題があるものなんだなあ。

 また人間模様が併せて面白い。きっとこれは、小説のネタになったんでしょうね。

 私はよりお茶に興味が出てきてしまいました。うーん、やっぱり始めてみようかなあ。

 そう言えば、巻末に出てきた流派の家本なるひとがいたけど、ちょっとネットでその流派名調べてみると、怪しい様子ねえ。
 そこだけ差し引いて読んでおきましょうか。それでも、十分面白いので。


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