人を動かす 新装版
デール カーネギー 山口 博
この本の初版が1959年。戦後まもなくに出た本だけれども、いまだに何度も再販を続けている、ある意味化け物のような本ですね。
読んでみると、今話題に上がっているコーチングの基礎は、全て書かれている、そんな気がします。とにかく、人に気持ちよく動いてもらう為にどうしたら良いか。その為に、どのような口調を使うべきか。人は頭ごなしで命令すれば、喜んで動いてくれる、そんな訳がありませんからね。
この本によると、コミュニケーションの基本はとにかく聞く事。自分の言いたい事を言う、それでは営業にならないというのが、最近の営業手法の常識になっています。そう思うと、この点も先を行っている?!
そして、相手にずけずけ攻め込んでから、物を言っても相手は逆に心を閉ざしてしまう。そうではなくて、落ちついて、誠意を持って話し、穏やかにやり取りする事が、重要になってくる。
感情に任せて、人に食ってかかると、お互いに感情的になり、結局は要望も通らないという、つまらない事もになってしまいますね。
まず、どう接するか。そして、どう動いてもらうか。言葉の組立だけで気持ちよくやってもらえるなら、こんな良い事はないですからね。そう思うと、この本はやはりすごく先を行っていた本だったんでしょうね。
この本の内容はCDにもなっています。聞いてみると穏やかな口調で語ってくれるので、心に染み入ると言う感じでしょうかね。これも聞く価値ありますよ。
耳で聞くD・カーネギー人を動かす オーディオCD版