小さな会社 生き残りのルール
市川 善彦
会社を継続していくと、色んな欲が出てくる。その欲に、欲や名声、体面をはって仕事をすると、結局いい事がない。自分でも仕事をしていてちょっと広い部屋に拡張しようと変ったのはいいが、生かしきれていない。そして、その部屋代が最初に比べて増えているので、固定費が増えてしまう。
また、人材を増やそうと、大きく増やすと、その人件費が会社の業績に圧迫する。それに反して、営業戦略がうまくいけば、順調に右肩上がりとなるが、うまくいかなければ、やはり固定費が増える。そういった問題が出てくるのですよ。弱った話しだ…。
とにかく健全な経営をするにはどうしたら良いか。この本は、以前から持っていて、何度も読んでいる。また、改めて読んでみようと再読してみました。
会社の経営で必要なものはいったいなんでしょう。それは、売上ではありません。最終的に手元に残る利益です。要するに残るお金です。売上がどんなに上がってもその経費が、利益より多かったら赤字です。会社は存続不可能なのです。
この本で強調しているのは、そのお金を残す為に、どうするかと言う事でしょうね。
それではお金を残すにはどうしたら良いか。社長である人間は、とにかく公私混同をしない。会社のお金は社長のお財布であると言う考えを持っている人もいます。私も最初のころフリーでやっていた頃はそれが当たりまでした。でも、会社化して、ある程度の人数になると、そういう訳にいきません。家族もいるので、お金もかかる。だいぶ袖を振っても、小銭の音しか聞こえませんよ(笑) でも、会社のお金を手にしてのみに絶対に出かけないようにしています。のみ行くときは、何か仕事を終えた打ち上げや理由がないとねえ。
そして、利益を得る為に、実行あるのみです。ちなみに今まで会社で広告をしてみた事がありません。なので、新しいお客さまとやり取りする事が非常に少ない会社でした。でも、それでは先行きがしぼんでいきそうな雰囲気。この状況を打破する為に、新しく広告や、ニュースレータなども会社で始めてみようと、動き出し始めています。新しい事を始めると言うのはパワーが必要ですけど、つねに会社存続の為に必要な事ですからね。
それでもお金がなくなったらどうするか。もうケチに徹するしかないと。
会社や商売をやっている人で、ともかく堅実に仕事を続けていきたいと思っている人は、読むと必ずヒントがあると思います。私もこれからも何ども、手に取る本だと思っています。