借金国家から資産を守る方法 ~不動産編~

借金国家から資産を守る方法 ~不動産編~
前田 和彦
4894511983
 以前も紹介した借金国家から資産を守る方法、の続編。前の作品も内容としてかなり飛ばしていた。ここまで日本を徹底的に信用しないという方式はこれはこれで面白い。この本を元に何かをするかどうかと言うのは別問題だが…。

 さて今回は日本の「土地」がネタになってきています。日本の土地と言うシステムは徹底的に崩壊するという、前提で話が進んでいきますね。ちなみに、今土地が欲しいというか家が欲しい団塊ジュニアな私としては興味津々ですね。

 土地の現状はどうなんでしょうか。
 バブル崩壊に至るまでに、日本は土地を神格化していき、社会は土地を持つ事で従業員を徹底的に囲い込んで土地と言うなの高度成長システムを作成してきたと。ところがバブル崩壊でその事例が完全に破綻してしまった。欧米のように適正な価格システムに移行していくだろうと、予想されていきます。この本では日本の帯状の家の配置がイギリス用にぽつんぽつんと配置されていくだろう事を予定しています。 
 だから頃家の需要は減るだろうと。

 でも今現在土地の需要は上がっています。それはなぜだろう? その回答は現在の団塊世代の幻想が現在主要の購入層、団塊ジュニアに影響しているからと。それが一段落すれば、これからは人が減っていく状況です。土地の需要も減っていくだろうと予想していました。
 とすると、今、たくさんのマンションを販売していますが(マンション販売の裏もかかれていましたが)、この需用が一回りして、現在販売中のが3年落ち、5年落ちとなると急に価格を下げてくるでしょうね。となれば、家を買う人からすればおいしいのかも。
 でもこの本ではそれが崩壊するくらいになるから、もし必要なら賃貸で十分と。そうか、賃貸で十分かもしれないなあ…。そう思うと、特に都心に投資としての不動産は危険が大きくてとてもじゃないけど手が出せないという訳だ。
 REITの話題も載っていますし、土地にまつわる事には、どうも手を出さないほうが良いのかな。

 そういえば、この本は最後に国内脱出。そして、海外への生活も検討に入ってきています。でも、その流れに少しトンデモも含まれているのはご愛嬌なんでしょうかね。
 まあ、冷静に読んで、必要な事を吸収して。あとはトンデモな結末にならないように頑張りましょうね。


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