ユーザ中心ウェブサイト戦略

ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践
株式会社ビービット 武井 由紀子 遠藤 直紀
4797333529
 WEB制作における企画書と言うか、制作前の話しを中心にかかれた本と言うのは珍しい。また、それも企画前に画面のプロトタイプやサイトのユーザー行動をつかむ為に、どうやって質問や情報を集めてくるか、と言う所に力を欠いている本と言うのは見た事がない。企画をかく、お客さまに作成前にどれだけ資料を作成しなくてはいけないか、と言う事を知りたい人間からしても、非常に使える情報が多く掲載している。

 ヒアリングを聞く。といっても、闇雲にユーザーに聞けば良いと言うものではない。それでは誰に聞くか。この本には、ユーザーは意外に近くに。自社内のスタッフに、案件に興味がある人間、そして、にたようなプロジェクトを行っていることは少なからずいると言う事だ。そのユーザーを元にインタビューを始めるというのもありか。
 
 また、ユーザビリティーのテストにも、実際にどのようなテストをするかと言うPointもしっかり掲載。ユーザビリティーのテストをしっかりできるのは、正直ある程度のスタッフと予算と時間のあるプロジェクトでないと厳しいと言うのも事実だけどね。でも、プログラム作業や、コーディング作業前にしておくと、どれだけいいものができるか。それは理解できる。

 サイト作成には、広告と言うメディアの仕掛けがあるので、当然目標値と言うものもある。それでは、いったいどの基準で出すか。それに関しても、アクセスログ解析を元に行う方法が記載されている。例えばリニューアルなら、どこに問題があるか、そして、アクセス量の多い点はどこにあるか等判明しながら新しいコンテンツを考え出すと言う事も可能だ。だからと言っても、その結果が絶対ではないけどね。

 ともかく、今作っている企画書を、もうひとランクアップし、より効果のあるものを作る為には、どういった内容が必要かと言う点で、非常に使えるだろうね。多分この本は、自分にとって、これから何度も読む機会のある本だと思う。手元に置かないといけない本がもう1冊増えたなあ。


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