金持ち父さんの起業する前に読む本 -ビッグビジネスで成功するための10のレッスン
ロバート・キヨサキ シャロン・レクター 白根 美保子
相変わらずロバートキヨサキの本は衝撃な内容が多い。また、起業した身にとって、耳が痛い点、そして、的確な私的には正直舌を巻く。この本は、本当に起業したい。社長になりたいと感じている人ならぜひ一読する価値がある本だと思うよ。
私は既に起業家として、スタートしてしまったのだが、やってみると従業員時代には気がつかないような事が色々出てくる。また、いろんなリスクをしょう事にもなる。
大きく違う点と言えば、例えば責任をとる事。この本にも取り上げてられていたが、失敗に対して同対応出来るかと言う事だ。失敗を認めて先に進める事が出来るか。それとも失敗をする事を認めずに、ありきたりのルーティーンの仕事以外出来ない人間でいるか。この点が従業員と経営者との大きな差になると。確かに経営者になるとそう言う局面が多すぎるよなあ。
そして、よく言われている事だが、立ち上げるビジネスのうち、90パーセントは最初の5年に無くなる。生き延びたビジネスのうち、次の5年のうちに90パーセントが無くなってしまうそうだ。ということは、99パーセントは、起業した企業が無くなる事になる。
単純に会社にお金がないから無くなるとは限らない。スモールビジネスのが失敗する一番の理由は、要するに疲れてしまう事が原因だと書いてあった。
正直、この言葉にはズキンと来ている。本当に仕事を維持すると言うのは、お金を得る活動以外の事が多すぎる。それをやり続ける事が出来るか。その人の能力や素質によると思う。正直、今の自分でも、そのことを考えると暗澹としてくる気分になるものねえ。
気分を換えよう。
この本では経営がうまくいく為に5つの仕事をする事。そして、3つのトライアングルを形成する事を強く説明している。それを具体的に書くと、
- 製品
- 法律
- システム
- コミュニケーション
- キャッシュフロー
それをそれぞれ担当する人間が必要になる。この部分を形成する事が出来るか、ひとりでは出来ないので、その助力が必要になる。
その為にもリーダーたる人は、その人間を構成する為には3つの形成する要素が必要。その要素とは
- リーダーシップ
- チーム
- 使命
大事なのは、個人としての能力ではない。チームとしてそれぞれの役割をこなせるか。適材適所で役割をこなせるかは、間違えから学ぶしかない。そしてチームを育てるしかない。
改めて仕事をたてる事の難しさを感じている。自分の為に仕事をするのではお金を作る事は出来ない。人の為にどう役に立つか。その「使命」がない限り、人に喜ばれる事がない限り、お金を得る事は出来ないと言う事だ。
そこには、法律と言う道具を使いこなさなければならない。この点はどの本にも載った事がない情報だ。そして、そんなこと書いてある本みたことがない。
やはり、その点で苦労した事があるからこそ、そう思っているんだろうなあ。
この本は、1度読んでみても、なるほどな後思う事が多い。でも、もう一度読んでみても、学ぶ事が多く書いてある。多分何度か読む必要があるんだろうなあ。
金持ち父さんシリーズはよく出来た本が多いが、この本は傑出している。社長業している人、興味ある人には身にしみる話が多すぎるくらいだからねえ。