映画インクレディブル・ハルクみてきました

Hulk, World War Hulk (Incredible Hulk)
John, Jr. Romita
0785125965

レイトショーでみてきました。
夜だし、田舎だし、映画自体も、あんまり話題になっていない(笑)ので、きっとお客さん、いないだろうなあと思って行ってみると、思ったより人がいましたね。
前の作品がダメダメだっただけに、ちょっと意外。

ストーリーを簡単に言うと、
放射線浴びた人が、興奮すると、「ガオーーー!」って変身しちゃう。
それを悪用しようと軍が追ってくるけど、嫌なので逃げちゃう。でも追い詰められて、ビックリしたもので、「ガオーーー!」と暴れて、まあ大変。
そんな感じですねえ…。

予告は、Yahooに特集ページがあるので、そこでみて下さい。

今回の作品は、きちんとハルクをわかっている方が作っている。
あんまり考えずに、ハルクは暴れてくれます。
どうも設定がちょっといいキャラ過ぎ、と思いましたが、それでも、ほかのアクションシーンで満足させてくれます。最後は、あまりに暴れすぎて、画面がちょっとわかりずらくもなっていましたが。
最初はちょっと退屈気味ですが、話が動き出すと、アクション多くて、結構楽しめます。ハリウッドらしいバカ映画、ってかんじで個人的には好きな映画に仕上がっていました。

やはり、アメコミ好きは視るべき映画に仕上がってましたね。 そこはうれしい。
そして最後にアイアンマンが出ましたなあ。これはやっぱり、アヴェンジャーズへの布石と言うことでよいのかしら??
マーベル、映画のためのすごい資金用意しているから、きっと作ってくれると期待しています。

とりあえず予約しておかないと…

キャプテンアメリカが、コミックで暗殺されました。
その間がもうすぐ発売です。発売予定は…12月ですか?
それでも予約しておきますわ。
The Death of Captain America 1 (The Death of Captain America)
Ed Brubaker Steve Epting
0785128492

このお話はマーベルコミック毎年恒例のクロスオーバー「Civil War」で行われました。
その周辺本も読んでおいたほうが良いでしょう。そうでないと、ちっとも話がわかりませんので。
Civil War
Mark Millar Steve McNiven
078512179X

Civil War: Captain America (Captain America)
Ed Brubaker Mike Perkins Lee Weeks
0785127984

Civil War Iron Man (Civil War)
Ed Brubaker Daniel Knauf Charlie Knauf
0785123148
Punisher War Journal 1: Civil War Premiere (Punisher War)
Matt Fraction Ariel Olivetti Mike Deodato
0785127755

バットマンハンドブック

バットマンハンドブック
スコット・ビーティ 関口 真理
4901784722
バットマンの事をまじめに、科学している? というと褒めすぎかなあ。ともかく、バットマンのバットマンのようにポールを使って渡っていくにはどうしたらよいか、といったことや銃を持った悪漢を倒すには? なんていうことが、現実的に書かれていました。
 
 でも、使えるかどうかは、ウ〜〜ン。どう評価したらいいかわかんないなあ(笑)

 キャットウーマンの鞭の取り方とか、首を絞められたときなど、もしかしたら役に立つのか? とおもいながら、つっこみつつ。
 ちなみにバットシグナルはサーチライトを購入して、警察に届ければ使う事が出来るぞ(笑)

スーパーマンからバットマンまで科学すると

スーパーマンからバットマンまで科学すると?アメリカンコミックス・ヒーローズ
ロイス グレッシュ ロバート ワインバーグ Lois Gresh
486029128X
 普通に、スーパーマンを科学しているだけの本だと思っていたら、これはとんでもない本ですよ。やたらに、アメコミのヒーローたちの詳しい人たちが関わっている。作者は数々のライターに質問レターを書き、その結果から本も書いていたようだ。おかげで、こんな情報、誰が知っているんだろうなんてこともしっかり書かれていたり。

原始とアリと巨人より

ジャイアントマンはアントマンよりは多少人気が高く、彼のコミックシリーズは数年続いた。ピムはワスプと結婚し、彼女と協力してアントマンというスーパーヒーロー軍団を結成する。後に団員のひとりで、いくぶん小型のジャイアントマンがゴリアテと改名する。その後彼は、アリのサイズに縮まり、今度はイエロージャケットと名乗る。

 イエロージャケットの事をここまで詳しく書いてあった本は日本で見たのは初めてかも(笑) そういえば、一瞬、ジャイアントマンは、Thunderboltsのアトラスの事かと思ったけど、調べてみたらPower MANでした。ここら辺、キャラクターがにたようなパワー持っていたりして混乱しますよ。ちなみに、同じ情報載っているかなとEssential Official Handbook of the Marvel Universe (Essential)で調べてみたら、書いていなかった。どういうこっちゃ
 そのくらい、有名無名に関わらずキャラクターの紹介が、しっかり書かれている。
 なので、まさにアメコミオタク向けの本。こいつは、アメコミ好きなら読んでみる価値がありますよ。

 で、科学的な事が、どうと書こうとか書かれていますが、上記にあるようなキャラクタにまつわる文章の方が魅力だったもので、ほとんど覚えていないっす(汗)

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セスが無くなったって本当らしい ショック

Green Lantern: Will World (Green Lantern (Graphic Novels))
J. M. Dematteis Tom Orzechowski Seth Fisher
1563899930

 この本を書いた、セス フィッシャー氏が亡くなったらしい。セスのサイトでも、その事がが伝えられている。本当に信じられない。

 彼とは、正直数度しか会っていないが、とても強い印象を残してくれた。すごく愛嬌のある笑顔で、日本語をすらすら話しながら、受け答えをしてくれた。日本の事を大好きで、彼の作品には、日本を舞台にした作品も多かった。
 その内容も、独特な印象のものが多いのだが、よくある外人の「誤解日本」的な間違えてきな作品にならない。でも得意のウィットで楽しい作品にしてくれる。

 アートの印象も他にない印象的な作品も多く、個人的に大好きな人だった。

 彼は、日本にきた切っ掛けが、たしか学校の英語の先生として来たって言っていたなあ。つたない英語も含めて話をしたときに、「やっぱり、英語は勉強したほうがイイよ」なんて言われて、汗かきました…。

 そんな彼はもういないのですか。最近マーベルでは、印象的な作品を残してくれた。
 彼の最期の作品を手に入れて、作品を見ながら、彼の冥福を祈るしかないのでしょうね。淋しい。
 
 合掌。

spawnが見つからない…

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この2年ほど、アメコミからほとんど離れていました。というか読んだとしても、一年に1〜2冊ほど。それ以外何読んでいたかと言えば、このブログを見ての通り(笑)
久しぶりにブリスター[G]さんに行って見ると私の好きな作家は表紙書くばかりで、ほとんど作品書いていない様子。ちょっと淋しいですね。
何となく、今年からまた読込んでみようかなあ。そう思っています。

早速探しているのですが、今まで、集めていたSpawnの続きを集めてみようと。このシリーズは合本にならないので、探すのが非常に苦労します。
アメリカのコミックショップも併せて探していますけど、上記にある、131号と143号がなかなか見つからない。131号は「コミックの表紙だよフィギャア」の一つに選ばれたもので、ちっとも見つかりません。弱りました…。

そして、気がついてみると、昔好きだったキャラクターAzraelが連載終わってました。ちゃんとキャラクタの最期は、殺されたらしいです。当然ながら、その最終100号も、なかなか見つからず。

どうしたものやら(笑)

さて、アメコミを読み出したら、このブログで紹介していくべきかどうか。
ちょっと迷っています。
新しいブログを作ってみるべきかなあ。

カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険

カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険
マイケル シェイボン Michael Chabon 菊地 よしみ
4152083794
今年は、昨年と違って、小説も読んでみたいなあ。アメコミも読む量増やしたいなあ。そんな風に思っていました。
 ここ二年ばかり、特にビジネス本ばかり読んでいましたので、もう少し違うものが読みたい、というか、ビジネスライクな書き方が多い書籍から、もっと豊かな表現のある文章を読んでみたいというのが、人として出てきました。ということで、小説の本でもあるし、アメコミにも関連しているこちらの本を。

 小説自体は、非常に評価されている本で、ピューリッツァ賞を受賞しています。内容は、第二次世界大戦の始まりの頃。ドイツから逃げたユダヤの人がアメリカでコミック作家として職を得、「エスケーピスト」という、キャラクターを作っていく。エスケーピストは、脱出を得意とするアメリカンヒーロー。
当然最初は原稿一枚あたり8ドルという程度。だんだんに作品は評価されていくが、ドイツに対しての敵対心が募っていく。彼らの描く作品にも反映されていくが、作者の一人がそのことである意味すさんだ暮らしになっていく。
 コンビを組んだ二人で最初は行っていき、キャラクター商品ラジオドラマに展開されていく。そのくらいの成功と、彼らの暮らしの光と陰。
 
 久しぶりに小説を読んでみると、表現の方法がまた様々な種類が上手く技巧されていて、やはりその点に関心を持つ。
また、当時の事情がよくわかる、その話の展開の持ち方がまた非常に面白かった。以前紹介した、アメリカン・コミックス大全やアメリカのコミックに興味がある方なら、興味を持って読んでもらえるでしょう。

作者のマイケルシャボンは、この「エスケーピスト」というキャラがかなり気に入ったよう。実際にダークホースから何冊か漫画化されている。話の展開がスピーディーで楽しいので、興味ある方は読んでみると良いかと。
The Amazing Adventures of the Escapist (Amazing Adventures of the Escapist (Graphic Novels))
Michael Chabon Diana Schutz Dave Land
159307171X
The Amazing Adventures Of The Escapist (Amazing Adventures of the Escapist (Graphic Novels))
Michael Chabon
1593071728

アメリカン・コミックス大全

アメリカン・コミックス大全
小野 耕世
4794966741
 アメコミ好きには、たまらない一冊がでた。小野耕世さんは、ボーン マウス アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語 と言った世を問うようなアメリカンコミックスの代表作を翻訳している。また、アメコミに関してたくさんの著作を残している。その回顧録というか、海外コミックスを通しての歴史が淡々とあらわれる。知っているのから知らないものまで。

 アメコミには「ゴールデンエージ」と呼ばれる時期がある。バットマンやスーパーマンが登場した1950年ころまでのコミックだ。その頃のコミック、私はさすがに、ほとんど読んだ事がない。その頃からの情報もふんだんに載せている。例えば、スーパーマンの誕生の話。バットマンの誕生の話。そして、スパイダーマンの話など。その頃の話だと下手すりゃ第2次世界大戦前だよ。その頃の裏事情。なかなか今では知る事はできない。
 そんな本も、最近ではDCからはアーカイブスが有るので、読む事もできる。その点は有りがたい。

 また、この世界では知らぬ人はいないだろう。スパイダー・マンの原作者スタン・リーが東京にやってきて初代のマーベルジャパンの下りも有る。そのあとの話などは、私もよく聞いているのだが、「へーこんなことがあったんだあ」。そう言う内容も多くて、ちょっとビックリも。

 この本は大きく3つの章だてに分かれている。ひとつはアメリカンコミックス。バットマンや、スパイダーマンなどアメコミのメジャーライン。ひとつは、オルタナティブ・コミックス。マウスやマッドといった独自路線のcomicライン。
 そしてもう一つが新聞に掲載しているコミックストリップ。新聞のコミックはスヌーピー(ピーナッツ)位しか知らない。その分野にもたくさんの良い本が有るようだ。ちょっと取り寄せてみようかなと。

 この本の中では例えばスポーンと言ったライン。ジムリーやシルベストリに関する記述がなかったりと最近の作品を中心にしたアメリカンコミックス好きにはちょっと物足りないものが有るかも。
 でも、それを補うに余りあるくらいすごいコア内容が一杯だ。海外のコミックが好きな人からすれば、次にどんなラインを読んでみればいいだろうか。その指針にもなる。そして、有名なキャラクターの秘密も多く載っている。そう言う意味でも、私のようなアメコミ好きの人間の本棚に入れておくべき本だろうな。

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シン・シティ:ハード・グッドバイ(Sin City)

シン・シティ:ハード・グッドバイ

Frank Miller〔著〕 / 石川 裕人訳 / 光岡 三ツ子訳
ジャイブ (2005.9)
通常2-3日以内に発送します。

 現在、絶賛上映中の『シンシティー』。

 面白いのはわかっているし、元本のシリーズは当然ながら全巻そろえて持っている。というか、フランク・ミラーは大好きで、できる限り刊行すぐに手に入れて、薄っぺらい月刊誌の形態も、そして、TPB も出来るだけ揃えている。TPBだと、それだけしか見られない特典があるもので、つい…。
 ちなみに、次の映画に「300」なんて、噂もでています。こっちも強烈ですよ。
300
Frank Miller Lynn Varley
1569714029

 以前も日本語版シン・シティーがビクターブックスなるところから発売されていたのだが、いまでは、ものすごいプレミア。オークションでは平気で4000〜5000円の値がつく。というか、そんな値段で買えるのはラッキーなほうかもしれない。

 恐ろしいことに、アマゾンでは、本が売れきれたようで、4〜6週間なんて表示がでている。それに乗じて早速4000円以上の出品まで出てきましたな。

 サイトを見ていると、BK1では、まだ在庫が合ったようです。
 ということで、久し振りにBK1にリンクをつけてみました。まだ買っていない人は、買い逃す前に是非手に入れておきましょう。アメコミの翻訳は、見逃すとあっという間に手に入らなくなるので、注意が必要ですからね。

 で、知らない人の為に言っておきますと、かなりバイオレンスシーンが多いので、そういうのが嫌いな人には、ちょっとハードな内容です。殺人犯を追う暴走野郎の話ですから。また、作っているのが、肉食民族な西洋の人たちなので、結構日本人が毛嫌いしそうな暴行シーンも。

でも、それ以上に、マンガとしてこの白と黒のコントラストで彩られた方式がとてもステキに見せてくれます。絵の描き方として、こんな方法があるのかと、唸らせてもくれますよ。

 ちなみに、個人的なことですが、この本の翻訳やった人に、私のシンシティー貸したのですよ。ということで、この本の翻訳元本は私の購入した本です(笑)。

 念のため、アマゾンのリンクも下につけて置きます。
シン・シティ:ハード・グッドバイ
Frank Miller
4861762219

 

ブラックサッド 1,2巻

ブラックサッド -黒猫の男-
ジュアン・ガルニド 大西 愛子
415208653X
ブラックサッド 凍える少女
ファン・ディアス・カナレス ファーノ・ガルニド 大西 愛子
4152086637
日本でBD作品が出てくるのは久しぶりでしょうか。
この前までエンキ・ビラルの映画が公開されたり、「フィフスエレメント」のデザインがメビウスだったなんてトピックがあったので、何となくでていたんだけどね。でも、そんな映画周りの有名どころではない作品が商品化された。そんなことは、よっぽど好きな編集さんがいないと、実現しないからね。そんな、めったにでない作品が日本語化されたんですから、買わないと罰が当たります(笑)。

 ちなみに、BDについて何の知識もない方は、プラネットコミックスに書かれているBDにまつわる話は読んでおいても損はないかも。まあ、情報的には、「トリビア」の域ですが。

 さて、内容の方ですが、宮崎版ホームズが無茶苦茶ていねいに描き、そして、とってもハードボイルドにした作品。
話の筋は、ハードボイルド小説好きには、どこかで聞いた事ある内容かもしれないけど、演出が素晴らしく、ぐいぐい読ませてくれる。一巻では「あやしいぎょろ目の男」の動きが、サスペンスごころを誘う。2巻では、ネズミの新聞屋が人殺しの現場もユーモア加えて読ませてくれる。

 ちなみに、両本とも薄い本なので、ストーリーは簡単に読み切ってしまうだろう。でも、BDの楽しみはココから。

 何と言っても絵の力の入れ方が違う。日本作品だと背景が記号レベルだったり、簡単なもので描いているのが多い。でも、背景まですごい書き込み。恐ろしくなるくらいで。

 フランスの作家さんは日本と違い、一週間で16ページなんて絶対書かないらしいよ。下手すると、この46ページくらいの作品を普通に一年書けて描いてくる。フランスのコミックとは、あくまで芸術の延長としてとらえているようだ。作家も当然そうだと思っているので、集中できるときにしか書かない。エンキビラルのインタビューで「6時間以上書くことはないな」なんて言ったこと思い出した。そう思うと日本のマンガと文化が違うと言うことかな。

 良く言われるのは、日本のマンガは記号を駆使した作品だと言われている。だから、どこまではしょれるか、という芸術なんてね。まあ、そんな話しが興味ある人は、Understanding Comicsを読んで下さいな。日本語版あったけど、もう絶版だしね。ちなみに、この本は、私のお宝本の一つですけど。

 とにかく、ブラックサッドは面白かった。主人公のネコがとても良い味していて。気に入ったので、続きが読みたい。早川書房[G]さん、続き出してくれるかなあ…。以前ボーン 言う作品があったけど、3巻で終わっちゃた。続きは原版でね。ってかんじ。まあ、買いましたが。この本が売れれば3巻も日本語化に…。なると良いなあ。